出典元:http://designfestagallery-diary.blogspot.com/2018/07/kho-k-kaho-katayamabe-healthy-with.html
2018年7月20日〜7月26日まで、原宿デザインフェスタギャラリーにて個展「Be Healthy with Physical and Mental」を開催しました。わたしにとって初めての個展で、とても有意義な時間を過ごすことができました。
本記事では、
- 個展にあたり気合いを入れた準備
- 個展後の反省点
などを赤裸々に語っていきます。題して「はじめて個展を開くあなたに伝えたい個展ガイド!」です。
はじめて個展を開くあなたへ
出典元:http://designfestagallery-diary.blogspot.com/2018/07/kho-k-kaho-katayamabe-healthy-with.html
個展の準備①作品制作
まず「作品制作」に力を入れましょう!
いや〜めちゃくちゃ当たり前なんですけど、わたしは今回公募展の〆切に終われて新作を3点しか展示できませんでした。せっかくの初個展だったので「もう少し新作を展示したかった」というのが本音です。
アートイベントとは違い、個展では自分の作品が「展示」される色が強くなりますから、存分に自分の作品を打ち出していくことをオススメしたいのです。
なので個展を開くなら、ゴリゴリに「作品制作」に力を入れていただきたいのです!
個展の準備②SNS活用
それからこのご時世、SNSは活用してナンボです。
TwitterとInstagramを利用して、積極的に宣伝しました。「#(ハッシュタグ)」も大活用。今回は在廊できない日が多かったため出会うことはできませんでしたが、「Twitter見て来ました」という人と度々出会います。
見てくれた人の100%が来てくれることはありませんが、時々SNS経由で原画を見にきてくださる人がいます。
活用しないより、活用した方がいいです!
なお、今回わたしはDMを用意しませんでした。
DMを用意すれば、もっと不特定多数の人に個展の情報が知れ渡ったかもしれませんが、デザインフェスタギャラリーは原宿にあり、結構な人がフラリと立ち寄ってくれるので、今回はあえて外しました。
ただ宣伝広告としては使えるので、DMを「飾りたくなるデザイン」にして無料配布というのもオススメです。
個展の準備③販売管理
1週間前から在庫や販売価格の確認など念入りに行いました。
デザインフェスタギャラリーでは、在廊できない場合に「販売代行」を請け負ってくださいます。販売代行にはルールがあり、
- 値札シールを商品に必ず貼ること
- 値札シールには価格とブース名を明記すること
とあります。
販売するグッズが多い場合、それらにシールを貼る作業量もかなり増えますので、販売する場合にはギャラリーごとの販売ルールに従い、作業を行う必要があります。
あと販売管理を行う理由がもう1つ。
「そんなことが起きない」と信じたいのですが、時にブースやギャラリー不在時に作品を勝手に持っていかれてしまう場合があります。悲しくて許せないけれど、起きてしまってはどうしようもない。
そんな悲しい事態が、自分の知らぬ間に発生していないかを確認するためにも「販売管理」は重要です。わたしはいつもExcelで商品表をつくり、金額や在庫、売上個数を確認しています。
個展の準備④展示計画
出典元:http://designfestagallery-diary.blogspot.com/2015/04/west.html
(↑)わたしが今回お借りした「WEST館1-C」の写真。
展示計画も重要です。個人的には、
- 実際のブースの大きさを見る
- 展示場所の大きさを明確に把握する
ことが大事だと感じました。
例えば今回、クラウドファンディングでご協力いただいた子之籏(@nenhta)さんの作品を展示させていただきました。
彼の作品には「少年」という一貫したテーマがあるので、彼の作品の良さを残しつつ、わたしの作品が展示されている一部に飾られても「唐突」にならないようにしなければなりません。
そこでわたしは2018年1月に、人体を描く練習として描きためていたドローイングを彼の作品の近くに展示することに決めました。
内臓がメインの展示でしたが、人の体を描いた作品を近くに展示することで、テイストの違う子之籏さんの作品を自然に飾ることができました。
また動線を
- 入って左側の壁の作品を見る
- 右側奥から手前へ
と確保することで、
- 内臓の絵
- 企画展の絵
- ドローイングと子之籏さんの絵
- クラウドファンディングに協力していただいたことについての説明
という流れができたので、子之籏さんの作品に興味を持ってくださった人に、彼の描いているテーマや今回展示させていただいた理由などを伝えやすく、事前に計画しておいてよかったと感じています。
初個展を終えて
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反省①コミュニケーション
コミュニケーション面で反省点があります。
原宿デザインフェスタギャラリーは、海外からのお客様も多数いらっしゃいます。それを見込んでわたしも積極的に英語表記でキャプションを書いたり、WEBサイトを作ったりしているのですが、いかんせん緊張して話せませんでした!
逆に、日本国内のお客様の中には「こんにちは」と話しかけた時に、若干困ったような、戸惑ったような顔を見せ、するりと立ち去ってしまう人もいたので(笑)、コミュニケーションが難しいと感じました。
ただ「黙って見させて派」と「ぜひお話しして派」は、ご本人の反応を見てみない限りわかりませんから、海外の方だろうが日本の方だろうが、もっと声をかけるべきだったと反省しています。
反省②在廊時の立ち位置
部屋に人がいるのに気づくと入ってこない人もいるようです。
デザインフェスタでもそうだったのですが、「待ち構えている感が出ると引いてしまう」人もいるようで、「いるけど気軽に見てね」な立ち位置が感覚的には好まれる様子。
もちろん知り合いの画家さんに「ガンガン話しかけまっせ」な人もおりますが、リラックスして作品を見ていただくのであれば、展示計画の中に「在廊時の立ち位置」も含めるべきだったと反省しております。
とはいえ楽しい個展でした
Kho-Kさん @Kho_TOKYO の個展最終日に記念撮影させていただきました🌟
— Design Festa Gallery (@DFGHarajuku) 2018年7月27日
臓器をポップに描く新進気鋭の画家さんです。
ブログに記事を書いているのでチェックしてみてくださいね👍https://t.co/yRbUWggbN5
ご出展ありがとうございましたー!
(chida) pic.twitter.com/510aUnx2uS
とはいえ、とってもとっても楽しい個展でした。
大好きなギャラリースタッフさんと写真を撮ってもらったり、思いがけない人に観に来てもらったり・・・生きてて良かった〜と思うほどでした。
個展はいいぞ、マジで。
また後日、絵画作品の展示・販売における「お金」の話とか、色々書きます。
重ねながら、個展に足を運んでくださった方、個展を応援してくださった方、関わってくださった皆々様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
まだまだ描くよ!
では。
◆本日のおすすめ◆
なお缶バッジなど「グッズはどう作るの」という質問がありました。業者に依頼しております。次に作ろうと考えているグッズもいくつかありますが、参考にしているのはこの本です。