こんにちは、齋藤吐夢です。
双極性障害は、鬱状態と、それと対極にある躁状態を繰り返す精神疾患。
双極性障害Ⅱ型と診断されている私は、ハイになったりローになったりを繰り返しながら日々過ごしている。でも、それに振り回されることは少なくなった。私は精神疾患を”個性”として受け入れたから。
脳の誤作動を、私は愛してる
双極性障害Ⅱ型の診断を受けてから、3年以上が経った。もうすでに心療内科へ通うことはやめてしまった。それでも時折訪れる
- なんだって出来る気がする!
- 何もかもやめてしまいたい
という激しい躁鬱の波にもまれて、消耗することはある。
だけど、個性として受け入れてから、躁鬱は友達みたいなもんだ。
脳の誤作動で生まれた友人を、私は愛してる。
精神疾患は脳の誤作動だ
「心の病」はもちろん、すべて脳の働きの不全によっておこるのです。
参考文献内では「脳と心の病気との関係が、完全に解明されたわけではない」と書かれているものの、
脳の内部で物質的な変化が生じたとき、それが精神的な病=心の病になるのではないかと考えられているのです。
とあります。いわゆる鬱状態にいると、この言葉を受け入れるのも一苦労かもしれないけれど、連続した”ぼんやりとした不安”は脳の誤作動なだけであって。
(↑)よくわかる本は、症状を客観視できる
もう1人の自分だというだけ
私は、脳の誤作動をもう1人の自分として捉えている。
鬱々として、何もかも手につかなくなった時、「ああ、やってきたのね」と思いながら、素直に何もできない日々を過ごすことにしている。
「ジキルとハイド」や「ハルク」のような極端な”もう1人の自分”像ではないものの、私の中にはただ
- 驚くほどハイテンションな無敵状態
- 驚くほどローテンションな脆弱状態
が存在するというだけだ。
個性として受け入れてしまった
もちろん「これは個性です」の一言で締めてしまうと、世の精神疾患に苦しむ人たちに対して
「たかが個性じゃねえか」
と、今でいう
「甘えじゃねえか」
という冷たい言葉のようなものが吐かれてしまうので、あくまでも私個人の場合だということを覚えておいてほしい。
とはいえ、自分でこの悩ましい脳の誤作動を操縦できるようになれば、これ以上ないくらい扱いやすくなるだろうし「他人に迷惑をかけてしまう・・・」と怯える”自分自身”を守る術にもなる。
だから参考になれば嬉しい。こういう人もいる、と。
脳の誤作動を感じている人へ
「こういう人もいる、という参考になればいい」と書いたが、もちろん手数は踏んだ方がいい。
自分自身で解決しようとするのは、脳の誤作動がすでに起きている人にはもう難しい。きっとすぐにでも「私なんか・・・」が襲ってくるだろうから。
まずは心療内科にかけこむこと
ちょっとでも脳の誤作動、心身の不調や、抱え込んでいるストレスに対処しきれなくなった時、心療内科にかけこんで欲しい。
インフルエンザにかかった時、人は病院へ行くと思うけれど、心が壊れかけた・もう壊れたという時、病院へ行かない・・・という選択肢はない。自分の体を管理するためなら、別に恥ずかしいことでもなんでもない。心も体である。
まずはかけこむこと。
精神疾患など心の病を身近に感じるなら、このマンガが分かりやすい。
隠さない、抑え込まない
そして「頼らない」という選択肢を捨てること。「他人に迷惑がかかる」「理解されないから隠す」などなどは不要である。そんなことより自分を守ってほしい。隠さない、抑え込まない。脳の誤作動の周りにある”黒いもの”は外へ出さなければならない。
つらいなら、つらいと言う。
苦しいなら、苦しいと言う。
悲しいなら、悲しいと言う。
他人に受け入れられなくても良い
あなたが脳の誤作動を起こした時、周りの人の中には、あなたから離れたいと願う人も出てくるだろう。その人が、あなたが大好きだと感じている人だったりすると、ショックを受けるかもしれない。でも、それは仕方ないこと。
他人が受け入れてくれる確証はない。
でも受け入れてくれなくても、良い。脳の誤作動を元に戻すのに必要なのは、他人ではなく自分自身である。離れていく人のことを思い悩むより、どこかであなたを受け入れてくれる人の存在を大事にしたほうがいい。
少なくとも、こんな記事を書いている私はあなたを確実に受け入れるしね。
たかが脳の誤作動と思う
今週の”私”は、平常心を保っている。先週の”私”は、週の中盤までぼーっとしていた。ブログも書き仕事も手につかず、だからと言って絵を描くこともできず。YouTubeを眺めていても大して面白くない。そんな”私”も、いるってだけなのだ。
たかが脳の誤作動だ。
つらいのは事実だが、つらいと思わせる脳みそのせいだ。それを受け入れて、「ああ、いかんいかん。また悲観的になってた」と気づけるようになってくると、ちょっとは操縦がしやすくなる。
焦りは禁物。だけど、誤作動は不治の病なんかじゃない。大丈夫だからね。
では。
◆本日の一冊◆
彼は代表的な、脳の誤作動の操縦者