こんにちは、齋藤吐夢です。
(↑)ふと立ち寄った本屋で出会った1冊の本。2011年に刊行された本であり、少々ソースが古いかしらん・・・と思いつつ、読んでみたらびっくり。
クッソ面白い!!!
- 科学に抵抗のある人
- 理系の授業が苦手だった人
- 科学の魅力を伝えることに悩んでいる人
に読んでいただきたい!!!
感じる科学、どんな本?
公式ホームページにも、ぜひ足を運んでみて。サンクチュアリ出版の決め台詞(?)は「本を読まない人のための出版社」笑。でも、これって素敵な決め台詞だと思うんだけど!!どうかな?!
”科学”って全ての事象に当てはまる学問ですから、文系・理系関係なく、人は科学に触れているはずなのです。が、確かにTHE・理系の教科書や本って少々読みづらい。というかなんだか敷居が高い感じ。
それをぬるっと乗り越えて、「あれ?科学ってめっちゃ楽しいんじゃないの?」って思わせてくれる本が『感じる科学』です。
さくら剛さんについて
著書に「インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも」「中国なんて二度と行くかボケ!! ・・・・・・でもまた行きたいかも。」」「俺は絶対探偵に向いてない」など。
「インドなんて・・・(↑)」は”遊べる本屋”と銘打ち、”最高の暇つぶし空間”兼”最高の無駄づかい空間”であるヴィレッジヴァンガードのどの店舗を見ても置いてある。そのぐらいインパクトのある本をお書きになるお方。
ゴリッゴリの科学者ではないからこそ、よく分からん内容を「こう例えたらわかりやすいんじゃない?」精神で書き下ろしてくれています。
感謝しかない。
例えがめちゃくちゃしょーもない
ただし、彼の執筆する分かりやすい科学に感動する前に、しょーもない例えに確実にずっこけることでしょう。ずっこけてください。あ、待って。「くだらなすぎる!」って本を手放すのはまだちょっと待って。待って、待って!!!笑。
相対性理論や光の話、常に感じている割によく分からない重力の話を分かりやすくするためにしょーもない例えがたっぷり。例えばパンチラとかキャバクラとか、亀田兄弟とかにゃんこ・・・。しょーもなっwww!!!
特に、表紙にも描かれているイラスト(公式HPにもイラストあり)の「光の屈折とパンチラのくだり※」は笑います。どんだけ必死なんだよ、と笑。
※女の子のスカートとおパンツを覗きたい人の間にブラックホールを用意すれば、強烈な重力のおかげで屈まなくてもパンツが拝めると・・・ただし、拝めるのはほんの一瞬で、次の瞬間には女の子も覗きたい人も吸い込まれて塵となります、ってね笑。
わからなくてもいいんじゃない?!
それから「よくわかんない」って言っても許される空気の提供が素敵。
彼自身、より厳密に説明するためには必須である”数式”などの「よくわかんない」ものをはしょっていることを堂々と宣言。「よく分からなくなるから、ここのところはすっ飛ばします」などと記載し、とにもかくにも分かりやすさ重視。
・・・素敵じゃないですか?!分からないことを分からないって堂々と言える本って!!!
よく分からないまま書き進められた本より、「分かりやすくするために結構はしょってるよ、ごめんね」って素直に述べた本のほうが、受け入れやすい不思議!
個人的に、理論物理学の”理論”の部分が大好きで。まだまだ理解しきれていない若輩者の意見でしかないですが、よくよく内容を読み込んでみると「辻褄を合わせるための理論やないか〜い」って感じがする笑。
例えばシュレーディンガーの猫。
蓋のある箱の中に、猫1匹、ラジウム、青酸ガスの出る装置を入れます。箱の中のラジウムが放射性物質を出すと、青酸ガスの出る装置は作動、作動すれば青酸ガスは毒ですから猫は死にます。ただ放射性物質が出なければ、青酸ガスは出ません。
「一定時間経った後、箱の中の猫は生きているでしょうか、死んでいるでしょうか」という思考実験。
で、”言葉の綾”だとも思っちゃうんですが、実際の猫の生死は放射性物質の発生の有無で決定するはず。しかし量子論的には”箱を開けるまで”猫の生死は分からないのです。
・・・なんじゃ、そりゃって感じ、しませんか笑?!
分からなくもないけど、分かりたくもない感じ笑。でも、このシュレーディンガーの猫を「面白い!」って思わせてくれる力が、この本にはあるんです!!!公式HPに書かれたイラストで、ちょっとでも「うそだ〜」「なんだそりゃ〜」と反応しちゃった人は読むべきです笑!!!
科学へ興味が出た人の行先
私はこの本のおかげで、今までちょっと遠ざけてきたジャンルにめっちゃくちゃ興味が湧きました。相対性理論とか宇宙の話とか、量子の話にね!それからそういう話題が理解しやすくなった!!!
もともと「知らないから知りたい」という理由で興味があったのも事実なのですが、『感じる科学』を読む前に、この本(↓)を読んでもちんぷんかんぷんだったもので笑。
『感じる科学』を読んでから読み直しているのですが、まあ驚くほど、話が受け入れやすくなりました笑。
分かりやすい内容から入るって、大事!!!
ということで、大学院で研究した経験から”理系”に見られがちだけど、実は超”文系”脳な私でも興味をもてた本なので・・・科学嫌いにも喜んでもらえるのではないかと!自信を持っておすすめします。
では。
◆本日の一冊◆