はじめに
普段すっぴんで生活しているわたし。
一時期すっぴん美容のため、「オーガニック化粧品」に強く関心を抱いていた時期があった。その影響で今でもオーガニックに興味がある。しかし「信者」と揶揄されるほどの熱意は向けていない。
というのも、
- オーガニックが善
- ケミカルが悪
のような考え方に「???」となるからだ。
オーガニックに興味を抱いていた割には、苦手意識が強いわたしだが、『科学者が考える、リアルオーガニックライフ』は説得力があって面白かった!!!
科学者が考える、リアルオーガニックライフ
中山美穂さんが一目惚れしたオーガニックコスメ、MiMCの創設者が初めて書き下ろした、真っ当で合理的で新しい、本物のオーガニックの本。
「MiMC」を生み出した科学者が考える、これからのオーガニックの真実。化学物質過敏症を克服した科学者が作った、本物のコスメと正しい暮らしの物語。オーガニックを始めて幸福になった、ひとりの女性の「引き寄せ物語」。
著者の体験談に説得力を感じる
著者・北島寿さんは、実験に勤しむ研究熱心な女性。しかし肌や体の調子を後回しにして研究に励んだ結果、肌あれや体調不良に悩まされることになる。
そんな時彼女が出会ったのがマクロビオティックだ。マクロビオティックを生活に取り入れたことで体調が改善したことをきっかけに、北島さんはオーガニック化粧品の開発に取り組み始める。
彼女の科学者としての視点や体験談を通じて、オーガニック化粧品開発のきっかけやオーガニック化粧品が肌に優しい理由などが解説されているので、強い説得力を感じる!
「オーガニックが良い」とは書いていない、それが面白い
オーガニック化粧品に対する強い説得力を感じる理由は、肌や体への向き合い方に対する彼女の説明が面白いからだと思う。
この本を読むと分かるのだが、彼女がオーガニック化粧品にたどり着いた説明はあれど「オーガニックが良い」とは書いていない。
例えば肌の章では、「元々肌に棲む微生物の力を利用すればいいだけ」と書いてある。保湿クリームの油分や、洗顔料、クレンジング剤の強い洗浄力で微生物達が弱ることが、肌トラブルの原因であると話す。
その続きとして彼女のつくったオーガニック化粧品の話が出てくるが、決してオーガニック”推し”ではないのだ。
「コスメだけでは肌は育たない」
彼女の一説にこんなものがある。
もしかしたら「コスメの話を知りたかったのに、食事の話が多い」と感じた人もいらっしゃるのではないでしょうか。けれど、それには理由があります。
根源にあるのは、「コスメだけでは、キレイな肌は育たない」というシンプルな事実です。
私たちの体は、「自分が食べたもの」だけで作られています。
どんなにいい成分の美容液を塗ろうとも、高級なクリームをつけようとも、お肌を、そしてあなたを作るのはコスメではなく「食べたもの」なのです。
この考え方は、今まで触れてきたオーガニックの世界にはなかった。
彼女はこの本で「あくまでもオーガニックは手助けをしてくれる存在」「肌や体を思うなら、生活習慣を正すべき」といった内容を話している。
自分の基盤を正すことがまず大事であり、オーガニック化粧品はあくまでも肌や体の状態を”サポートしてくれるアイテム”なのだ。
オーガニックの良さってなに?
『科学者が考える、リアルオーガニックライフ』を読んで、わたしは「選択肢が増えること」だと考えた。
「オーガニックだから」「ケミカルだから」で決めつけるのではなく、メリット・デメリットを理解したうえで使い分けるのがいいんじゃなかろうか。
そもそもで彼女は、
根源にあるのは、「コスメだけでは、キレイな肌は育たない」というシンプルな事実です。
と言っているのだから。
オーガニックに対する苦手意識が収縮する良本だ。「オーガニックって本当に良いのかよ?」とちょっと疑っているのであれば、一度読んでみてほしい。良い・悪いではないことに気づく。気づければ、嫌いにならずに済む。
ぜひに。
では。
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