カビを生やさないために!微生物大好き人間がおくるカビ予防とその滅し方。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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夏・・・それはとっても湿気る季節です笑。

 

湿気る、梅雨〜夏の終わりまで続く日本の独特な気候は、カビちゃんが超元気になる季節でもあります。イヤだねえ。

 

私は大学生の頃、微生物学を専攻していたのですが、最初に受けた実験で大好きだったのは、カビの凄まじい生命力でした。

 

しかし日々の生活を送る中で、彼らの凄まじい生命力は、とっても迷惑です笑。

 

目次

 

カビという存在

例えばお風呂場のタイルの隙間。

 

タイルとタイルの間に、人を不快な気分にさせる黒い斑点模様、見たことありませんか?小さな頃の私は、この黒い斑点に異様なまでに不快感を示しておりました。

 

カビちゃんは、湿気が大好きなんだよね。

 

私が実験で育てあげた(培養した)微生物は「酵母」「乳酸菌」「糸状菌(今回着目するカビ)」だったのですが、まあ、一番手間のかからないやつでした笑。

 

栄養と水分がある住まい(培地)を用意して、カビちゃんの素(種菌)をぷっと中央に置いただけなのに、1週間でもっこもこになりました。リアル・風の谷のナウシカ

 

 

”カビ”と総称するだけで、なんだか不快な気持ちになる人もいるかもしれませんが、人の役にも立ってますよ。抗生物質ペニシリンは”青カビ”が分泌してくれたから存在するし、醤油・味噌にもオリゼーという”カビ”が関与してます。

 

が、しかし今回は主に不快なカビの話をするので笑、滅する目的で話を進めていきますよ!

 

カビの生態を知ろう

 

まずカビを予防、カビを滅するのであれば、カビの生態を知る必要があります。

 

カビの好む環境とは

カビは基本的に、室温25〜30℃、湿度80%以上の環境が大好きです。

 

この条件さえ揃ってしまえば、私達が考える以上に渋とく生きやがります!

 

私の実家では、超がつくほど綺麗好きな母により、徹底した換気が行なわれていたので、あまりお風呂場でカビちゃんにお会いせずに済んだのですが、大学時代の後輩の家は・・・凄かったですね。

 

換気をするという発想のない人だったので、お風呂場を借りると天井はちょっとしたホラー映画のようでした。伽倻子(by呪怨)が降臨するんじゃないか・・・という黒さでした笑。

 

カビちゃんは、本当に油断も隙もない奴です。

 

エサをまき散らしてないか注意

カビちゃんも生き物ですから、”食”が大切です。

 

私達がこぼした食材や、油汚れ、まさかの石けん汚れまで美味しくいただいてしまうというのだから、非常に困ったものです。

 

水分with汚れ、なんてものを彼らの前に出そうものなら、大喜びでそれらをたいらげ、恐ろしいスピードで繁殖することでしょう!

 

こまめな掃除は必須です〜。

 

カビを予防しよう!

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私が実際の生活でも考えていることですし、ライター仕事をして生活に関する情報を執筆している時にも思っているのですが・・・。

 

まず発生させないように予防が大事ですね。

 

体調不良とか病気にならないための努力と一緒。まずカビちゃんに気を許さないような努力が必要だと思うのですよ。発生することがイヤなら!

 

カビと同居したくないのであれば、同居できないような環境つくらないと!

 

居座られますよ笑。

 

換気!換気!換気!

最もシンプルな予防法は換気ですね。

 

人も水分は必要不可欠です。奪われたら生きていくのが大変です。それを・・・カビちゃんにやってのけましょう笑。まあ、残酷ww。

 

とかく天気の良い日には、窓を開放し、全力で風を通す努力を!

 

湿気まくりな夏、涼しい部屋で涼みたい人におすすめなのは「除湿モード」ですね。28℃設定においても涼しさを感じられるほどのカラリとした空気で、気持ちすっきりします。

 

もちろんエアコン、冷蔵庫等々の裏っ側にひっそりと暮らしている時もあるので、時々覗いては、彼らの城をぶちこわしてやりましょうね!

 

彼らにエサをやるもんか!

そして食事汚れや油汚れはできるだけ放置しない!

 

見つけたらササッとで構わないからこまめに拭く。この”こまめに”が後々効いてくるんだな〜笑。

 

とにかくカビちゃんにエサをやらないこと。

 

棲みづらい環境を

カビ予防とは、彼らが居座る前に、彼らにとって居心地の悪い空間をつくることです。

 

とかく「換気!」「エサはやらない!」の徹底は、大事。 

 

カビの滅し方

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しかしまあ・・・「生えちゃってるよ、もう」 って人もいますよね。

 

そういう時には、殺すんです。

 

単刀直入に、殺すんですよ・・・ふふふ。

 

熱で殺す

カビも生き物なんです。

 

25〜30℃は最適な温度ですが、それ以上の温度、特に高温なんて浴びせられたら普通に死にます。

 

もちろん胞子という・・・ある意味”緊急脱出装置”のようなものも設けていますけど、私達の生活に気にならなくなる程度に殺すことは可能なんですよ、熱で。

 

50℃以上の熱をじっくりカビちゃんの住まいにかけることで、カビちゃんを滅することはできます。50℃のお湯を90秒以上かけるのがいいそうですね。

 

私は少々雑なので、沸騰したお湯を”自分が満足いくまで”かけてます。

 

「大体、死んだだろ〜」ぐらいな感じで笑。

 

でもしょっちゅうやってるので、カビちゃんにとっては嫌な同居人なんじゃないかな笑。

 

塩素で殺す

塩素系漂白剤で、はじめから殺す気満々戦法です。

 

塩素系漂白剤で滅する時には、必ずしっかり換気をし、念のためマスクと手袋は着用してくださいね〜。塩素の毒は、きちんと人にも毒ですから笑。

 

キッチンブリーチの「ええ、しっかり殺しますよ」感は異常。熟練の殺し屋みたい。 

 

参考文献

カビ対策の決定版! 「カビ博士」のおもしろカビ講座!|特集記事|元気通信|養命酒製造株式会社

カビ退治!ついに終結宣言 - NHK ガッテン!

 

滅したければ敵を知ろう

憎いカビちゃんを滅したいのであれば、まず敵であるカビちゃんのことを知らなければなりません

 

私は小さな頃、とにかく風呂場のカビが嫌で嫌で仕方なかったのですが、大学でその生態を学んでからは、

 

「あ、どってことねえな」

 

と思えるようになりました笑。

 

彼らがどういう環境で生きるかも知って、長所も短所も知って、殺し方を知ったから、もうそこまで不快じゃない。

 

結局人の生活に不快なもの、それが存在するきっかけをつくっているのは私達な訳です。

 

イヤなら、”私達”がなんとかするしかないの

 

さて、今日も彼らの城を壊してやろうかな笑。

では。

 

◆本日の一冊◆

発酵に関する書物は、微生物の力を知るのにおすすめ!