こんにちは、齋藤吐夢です。
私の好きな雑誌に『東京グラフィティ』があります。
高校生の時に出会ってからずっとファン。偏見もなく、赤裸々な人の姿を映し出す、可愛らしい雑誌だと思ってる。
数ある特集の中でも「いろんな愛の形」特集が好きなのだけれど、そんな中で「ポリアモリー」という存在をはじめて知った。
ポリアモリーが気になる。
目次
ポリアモリーってなに?
つきあう相手、親密な関係を同時期に、一人だけに限定せず、全ての関係者が全ての状況を知る選択が可能であり、全員がすべての関係に合意している、という考え方に基づく行為、ライフスタイル、または恋愛関係のことを指す。
複数人と同時交際
「複数の人と同時交際」が基本の考え方だけれど、お付き合いしているすべての人の間で関係性が開かれているから、「あの人との交際は内緒」みたいなことは絶対に起きないみたい。
包み隠さず全てを話す、もちろん同時交際しているすべての人に。
浮気、不倫の概念との違い
上で紹介した考え方によって、浮気や不倫とは別物だということが分かる。
恋人というパートナーがいながらも心が浮ついてしまい、パートナーに隠しながら違う異性と性愛関係を持つというもの。不倫は配偶者のいる男性もしくは女性が、配偶者以外と関係を持ってしまうというもので、こちらも配偶者にはその関係を隠しているというのが通念だ。
浮気や不倫には罪悪感が伴う。隠し事をしている、というちょっぴりやましい心が生じてしまう。ポリアモリーにはそれがない。
すべての人を愛す
複数人と交際するからといって、順位が決まっているという訳でもない。平等に愛すという言葉も適していない気がする。
元々その人に対して愛を注いでいて、たまたまそれが複数人いたってだけの話だ。平等も順位も、その言葉自体が多分ナンセンスなんだろうな、と思う。
ポリアモリーが私は好きだ
東京グラフィティの「LOVE IS FREE」という特集で、はじめて「ポリアモリー」という言葉を知った。その時の衝撃は大きかったけど、私はとても好きな価値観だと思った。
価値観のひとつに過ぎない
好きな価値観だと思った理由は、「ポリアモリーだから云々・・・」ではなく、ひとつの価値観に過ぎないし、それに好感をもてた、ただそれだけだ。
性的マイノリティ、LGBTQと総称される立場の人が、偏見に晒される意味が正直分からない。
確かに生物学的には、子孫を残すためには雌雄という関係が重要なのかもしれないけれど、私達人間は”社会を築くことのできる”生き物だからこそ、そんなに原始的な物事に固まらなくてもいいはずなのに・・・と思う。
ポリアモリーも価値観のひとつに過ぎない。
というか!
私は正直うらやましい。好きな人がたくさんいて、その人もまた自分の好きな人が好きで、という構図が出来上がったら幸せ増量じゃないか!と思っている。
「気持ち悪い」という意見について
ただポリアモリーと検索した時、「ポリアモリー 気持ち悪い」というキーワードが浮上したのも事実で。
「浮気を正当化するな!」
という意見も生じるようで、確かに”恋愛”はそう簡単に線引きできる事象ではないから、そう捉えてしまう人もいるよな・・・と思いつつ。
でももしその発言をした人が、「ポリアモリー」を少しでも理解しようとはせずに非難したのだとしたら悲しい。
価値観を狭めることは、偏見を広げることに他ならないと思う。
価値観全て受け入れる必要はないけど、「そういう人もいるんだな」で収まらない世界の方がまだまだ大きいのは切ない。
そんな愛も良いね
私はLGBTQの方と接したことがないので、強く接したい!と思っている。
だけどこの好奇心にも近い思想が、彼らにとっての嫌悪につながってしまうのかもしれないな、とは自覚している。
でも私は「そんな愛も良いね」と素直に伝えたい。
色んな価値観が広がる世界になることを、ここにも一人願っている人がいますよ。
では。
◆本日の一冊◆
2017年に写真集『写狂老人A』を出した荒木経惟さんが好きで。
”荒木経惟が撮る”に惹かれてコレ(↓)買ったら、ハマったの。