こんにちは、齋藤吐夢です。
BRUTUS(ブルータス) 2017年 6/15号[死ぬまでにこの目で見たい 西洋絵画100]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/06/01
- メディア: 雑誌
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デザインフェスタというアートイベントに、自身の絵を持って参戦してしまうほど、私はアートが大好きです。アートなら結構ジャンル問わず、好き。興味あります。
中でも、美術館に足を運ぶ度、私が地味に足を止めてじっと観続けてしまうものがあります。
それが西洋絵画。
そんな”西洋絵画”について書かれたマニアックな内容が、2017年6月1日発売の雑誌BRUTUSで特集されていたので、今回はそれを紹介!!!
死ぬまでにこの目で見たい!
画家である山口晃さんの解説により、様々な観点から注目された西洋絵画を見知ることができる今回の特集。まさしく「死ぬまでに見たい」と思わせてくれる、そんな絵ばかりです。
まずココで、あまりアートに今まで興味を抱かなかった人からすれば、「そもそも人気画家・山口晃さん・・・って誰?」となるかもしれません。
安心してください。
アート好きを自負する私でも、存じ上げませんでした笑。だからそこは気に病む必要はないかと・・・笑。
失礼極まりないと分かっていつつも、タイトルにある”人気画家・山口晃の”部分は全く着目できていなかったので。
※山口晃さんは、以下のような緻密な絵をお描きになる画家だそうで・・・恐れ多いわ!知らないって言ってすみませんでした・・・。
出典元:山口晃 アーティスト館 ArtLIFE MUSEUM the NET
絵画鑑賞の方法を知れる?!
読んでみると、西洋絵画の特集ですから、宗教をテーマにした作品が多く、作品そのものへの解説は、アートが苦手、そんなに興味ない人にとっては少々退屈かもしれない。
でも、注目すべきは山口晃さんの鑑賞方法や、絵の見方についてです。
絵画鑑賞にルールなんてないんだな、って思わせてくれます(美術館での鑑賞ルールは守らなきゃダメだけどね)。
山口晃さんの絵画の見方には、とても素敵な感性があると思いました。
言葉による意味づけを吹き飛ばすような絵を見る時、私はそれを咀嚼している、味わっている心持ちになります。
また、そういう絵には作者の意志よりも生理が刻印されており、何とも言えぬ「止むに止まれず」感が漂います。そのようにしたのではなく、そうなってしまう感じ。
〜(中略)〜
当人にも説明できないでしょうし、見ている方はもっと解せません。そう云う解らなさも絵を味わう楽しみです。
この段落を読んで、「解らなくてもいい」という説得力を手に入れることができました。絵画鑑賞をして、「う〜ん、よくわからない」も一つの感性だと認めていいんだなあと納得。
だからアートに興味がない人も、ぜひ臆することなく飛び込んでほしいと思ってしまう。その後、その絵が好きか嫌いかは別としてね。
ジャンル分けされて解説される
今回は西洋絵画を鑑賞しやすくなるように、山口さんの選んだ絵画はジャンル分けされています。しかし、それが本当に見やすいので、知らない作品にも出会えて私は幸せだと思った笑!
私の個人的なおすすめは「日常生活」の章と「幻想の世界」の章です。西洋絵画入門としてもってこいだと思っています。
時代が違うだけで、いつだって”日常”と”理想・妄想・幻想”はテーマとして一貫しているような気がするからね。
作家さんの背景だけでなく、歴史的な背景も解説してくれるので、1つの絵を見るのに、非常に濃厚な情報が入ってきます。
死ぬまでに見たいという贅沢
BRUTUS(ブルータス) 2017年 6/15号[死ぬまでにこの目で見たい 西洋絵画100]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/06/01
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私が今回BRUTUSを手に取った理由には、西洋絵画が好き、アートが好き、という理由だけでなくて、「死ぬまでにこの目で見たい」という感性が素敵だと思ったから。
死ぬまでにやりたい、行きたい、見たい、食べたい、という願望のために今を生きるって、とても贅沢で素敵な考えだと思うの。だから、その考え方に同調して購入笑。
敷居が高そうな西洋絵画ですが、「この気難しそうな肖像画のおっさん、美化されすぎじゃね?」みたいな感想でも全然OKな訳で笑。
だって芸術だもん!
いつか上野の「禅展」に足を運んだ時の、屏風絵を観ていた綺麗なお姉様2人の「あのひげ、気持ち良さそう」的な会話で、全然良いと思ってるから!
ぜひ書店で見かけたら、手に取ってみてください。なかなかクールな特集だと思うよ。
では。
◆本日の一冊◆
西洋絵画で分かりやすい本なら、コレもおすすめ!