こんにちは、齋藤吐夢です。
ずっと興味があったんです。
菅田将暉という俳優さんだけでなく、古屋兎丸先生原作だということにも、ストーリーの破天荒なのに真面目(?)な感じにも興味がありました。
めっちゃくちゃ面白かったです。
注:面白かった点として最初に挙げるものが、ある意味ネタバレとなっているので、少しでもネタバレが嫌な人は、ぜひ先に映画を観てください。
帝一の國
舞台設定としては「たかが生徒会会長選挙、されど生徒会会長選挙」なのですが、学園もののストーリーなのに、ここまでワクワクさせる物語があるのか!と感動しました。
時は昭和――。
赤場帝一は「総理大臣になり自分の国を作る」という人生の目的と野望のため、全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門海帝高校の生徒会長になる事を決心した。政財界に強力なコネを持ち、海帝高校で生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されているという。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっている」
引用元:帝一の國 - Wikipedia
上手な人の使い方
帝一の國の最高なところは、下手な出世本よりも、トップに立つためにはどうやって人を使うべきかがよ〜く分かるという点だと思う。
まず主人公帝一は、トップに立つためには何でもする。映画の展開として醜いこともする。文字通り何でもする。
片腕として榊原光明という可愛らしい男性を連れているが、彼の支えもまた強固たるものだ。榊原光明は帝一のためなら、何でもする。
でも面白いのが、結局彼らを取り巻く他の登場人物達が、彼らの思うがままになってしまうのに、誰も傷つかないのだ。映画を観ている私達もそうだ。
知らぬ間に、彼らの思うがままなのである。
ただ彼らの思うがままになっていたとしても、それで身動きが取れない、苦しいといった支配とはまた違うのだ。
人を良い気持ちにさせた上で、自分の目的を達成している。
これは凄いと思った。
支配と小賢しい手はしてやられる
展開の要となるのが、支配の男である氷室ローランドと、帝一のライバルである東郷菊男だ。彼らは生徒会長戦において、帝一にしてやられる立場である。
支配と小賢しい手は、結局最後まで持たない。現実世界では支配が続く国もあるだろうが、圧倒的に国民の不満が募っていることは第三者から見ても分かる。
現実でも恐らく、支配と小賢しい手は長く続かないのだろう。
しかし帝一は、支配や小賢しい手によって取り込まれた人達にあった”やましい心”を利用して自分側に取り込んだとも言える。
取り込んだという点では同じなのに、感じ方が全然違う。
自分の目的のために、他人を巻き込んでいるという点では彼らは全くもって同じだと思う。でも誰も帝一の思い通りになっていることに気づかないのだ。
そもそも取り込まれた彼らが帝一に対して不快な思いを抱いていないからだ。
映画終盤の榊原光明の台詞と微笑み、帝一の表情と決め台詞にぞくっとした。
下手な出世本より、人の使い方が上手になりそうだと思った。
娯楽としても最高だよ!
もちろんコメディ映画としても、すこぶる上質だと思った。色んなジャンルの笑いが盛り込まれているので、変に冷めることもない。数回普通に笑った。
「もっともっとBL感があるかと思った」とは隣で観ていた私の夫の台詞だが、靴を舐めるシーンがあるとはいえ、BLっ気は薄め。だから誰でも楽しめると思う。
丁寧につくられている映画なので、娯楽としても最高だよ!
個人的には全員、古屋兎丸先生の絵に激似だと思ったが、生徒会長役を務めていた木村亮さんの顔つきがダントツだとも思った笑。
コメディなのに勉強になるとは、どういうこっちゃ笑。
では。
◆本日の一冊◆