ネタバレする。
ストーリーを追うようなネタバレはしないものの、初見の方は、ぜひDVDを観てから読んでいただきたい。ただ・・・ネタバレにならない程度に言わせて。
ヨンドゥ、まじでかっこいいから!!!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
(↑)物語に登場するカセットテープを模したICカードケース、かわいい・・・。
「日本語訳した瞬間にダサくなるタイトル」にランクインしそうな「宇宙の守護者(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)」。
マーベルコミックスの映画の中でもダントツでコメディ枠のこの作品。戦闘シーンも選曲もどちゃくそかっこいいんだけどね。
あらすじ
“スター・ロード”ことピーター・クイルをリーダーに、凶暴なアライグマのロケット、マッチョな破壊王ドラックス、ツンデレ暗殺者ガモーラなど、たまたま出会ったノリで結成された宇宙の“はみ出し者”チーム、<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>。
“ピーターの父親”と名乗る謎の男エゴに魅了されていくピーターの姿を見て、次第にチームの絆に亀裂が…。そこへ“ピーター育ての親”ヨンドゥが率いる宇宙海賊の襲撃や、さらに銀河全体を脅かす恐るべき陰謀が交錯していく。はたして、ピーターの出生に隠された衝撃の真実とは?
ヨンドゥがかっこいい・・・!
見た目、青いおっさん(↑)です。
青いおっさんですが、とにかくかっこいい。前作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」からかっこよさはお墨付きだが、今作一番漢(おとこ)なのはヨンドゥに違いない。主人公ピーター・クイルの育ての親。
しゃがれ声に痺れる!
ヨンドゥを演じているのはマイケル・ルーカー。
彼の特徴的なしゃがれ声は、一度聞いたら忘れられない。しゃがれまくっているが、耳障りではない。むしろセクシー、超セクシーである。
気さくな雰囲気がたまらない
前作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」から印象的なヨンドゥのニマニマ顔。
実際には決して誰にでも気さくなわけではない。そう見えるだけで、宇宙盗賊のリーダーだ。目的のためなら残酷なこともするだろう。が、息子として育てたピーターの成長(悪知恵も)に嬉しそうにする表情がたまらない。めっちゃ父親顔である。
優しそうな親父像が垣間見えて、ヨンドゥがどんどん魅力的になっていく。
ヨンドゥの武器が怖くて最高
セクシーなしゃがれ声、気さくな雰囲気とは裏腹に、彼の武器「ヤカの矢」はなかなか怖い。
これは、口笛に連動して動く武器で、澄んだ口笛の音色に合わせて人を貫きまくる吹き矢のようなもの。「ピューイッ」という高らかな音と、次々に吹き矢に刺し殺される人々の描写のギャップが面白い。貫きまくるスピードもえげつない。
物語中盤、かつての仲間に裏切られ「ヤカの矢」を奪われ拘束されるヨンドゥだが、同じように拘束されていたロケットと、拘束されなかったものの不自由を強いられていたグルートの協力の下、「ヤカの矢」を取り返し復讐を果たす。
この復讐シーンがたまらなくかっこいい。今作は、このヨンドゥの姿を映すためだけにつくられたのではないかと思うほど、巻き戻して何度も観たくなるクールさだ!
ヨンドゥの〇〇際が漢・・・
ネタバレするが「死に際」である。
今作でヨンドゥは命を落とす。かっこよすぎる理由で彼は死ぬ。息子、ピーター・クイルを守るため、彼を安全に宇宙空間に飛ばすと、1つしかない救命道具を息子に使い、彼の目の前で息絶える。
ピーターは実の息子ではない。むしろピーターの本当の父親は、自分のために息子をも殺そうとした人物だ。ピーターの母親に腫瘍を植え付け、死に至らしめたのも実の父親だった。
しかしヨンドゥは、そんな実の父親の本性を知っていたからこそ、ピーターを自分の息子として育てることで彼から遠ざけていた。ヨンドゥこそ、ピーターの父親である。そんな彼は、大切な息子のために命を投げ打つ。
正直、爆泣きである。
前作・今作と、クールでセクシーで最強な青いおっさんだった彼は、父親の顔をして死んだ。息子とその仲間と、かつてヨンドゥと盗みを働いていた盗賊仲間に囲まれて、彼の遺体は宇宙へと運ばれる。こんなかっこよくて切ない葬儀シーンがあっただろうか。
ヨンドゥを観るだけでも価値がある
正直な話、映画としては「まあまあ」だった。登場人物が増え、物語が中だるみし、ピーターと実の父親のくだりは退屈に思えた時もあった。
それでもわたしが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」を勧めたいのはヨンドゥのおかげである。青いセクシーなおっさんのおかげである。
ヨンドゥの勇姿を拝むだけでも、この映画を観る価値がある・・・!
青いおっさんを観てくれ。
では。
◆本日のおすすめ◆
気が抜けるヨンドゥのぬいぐるみ。青いおっさんもかわいくなれる!!!