こんにちは、齋藤吐夢です。
「うつ病です」とはっきり宣告されたことがない人でも「これって、うつかな・・・」と思うような疲労を感じたこと、1度くらいはあるんじゃなかろうか。
うつっぽい時、どうしたらいいんだろう。
”何もできなくなった”経験について
学生時代、私はうつになり”何もできなくなる”地獄のような3週間を経験したことがある。3週間なんて全然短い方かもしらんが、つらいことには変わりない。楽しくもつらくもない。ただ息をしているだけの自分がむなしい。死にたい、死ねない、消えたい。
頭の中をネガティブな気持ちが覆っていて、外に出るのが怖くて引きこもっていた。できることならご飯も食べたくないし、お風呂も入りたくない。恥ずかしい気持ちが優ってトイレには行ったが、できることなら何もしたくなかったんだ。
「これは・・・うつなんじゃないか」と思い、心療内科に駆け込んだところ、私が受け取った病名は「双極性障害」だった。
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
うつ状態と躁状態が行ったり来たりする病気で、確かに地獄の3週間を味わう前までは、ハイすぎる週があったようにも思えた。
いずれにせよ、重いうつ状態になった時のツラさは今でもはっきり思い出せる。
「うつっぽいな」と思ったら
休むのも義務だと思う
うつっぽい時の予防策の第一は「まず休むこと」。
ただ、きっとこれを読んでるあなたは、どんなに自分の体と心がボロボロでも、「目の前のことをやり切らなければ!」という義務感でいっぱいで休もうとしないでしょ。
「休むのも義務だよ」
義務感でいっぱいで頑張りすぎちゃうあなたに私は言いたい。休むのも立派な義務だよ。うつっぽい時は、休むことを義務だと思ってしっかり休もう。
罪悪感は一旦捨てよう
・・・周りの人が気になって、休むのに抵抗がある?
なんで?なんであなたの体と心を守るのに他人を気にしなきゃいけないの?
もちろん休んでいるあなたに心ない言葉を吐く人もいるだろう。だけど、それとこれとは関係ないのだ。休むことへの罪悪感は一旦捨てよう。
今の自分を大切にしよう
うつ状態からの回復は時間がかかる。一度受けた傷が治るのには時間がかかる。だったら最初っから傷をつけない、うつ状態に陥らないようにすることが大事なんだよ。
我慢して我慢して踏ん張って頑張るからこそ得られる結果のために、あなたは休むことをしない。その結果、「うつっぽい」ギリギリのラインに来ているのかもしれない。私はそんな生き方をおすすめできない。
うつっぽい状態からうつ病になってしまう未来の自分より、今の自分を大切にしてほしい。「うつっぽい」ところから進行を止められるなら絶対にそのほうがいい。
だって「うつになって良かった」なんて言葉、聞いたことありますか?
いいことなんて少しもない。
うつに体も心も覆われる前に、休んでほしい。
休むことは、シンプルで難しいけど大事
うつっぽい時には、結局休むのが一番効果的なんだけど、難しいと思ってしまう気持ち、分からなくもない。だってかつての私がそうだったから。
だけど、かつての私が休むを拒絶した結果が”何もできなくなる”だった。こんな経験うを、あなたがする必要はない。
シンプルで難しいかもしれないけど、休んでほしい。周りになんと言われようと、だ。あなたの体と心を守れるのは、結局のところあなた自身である。医者やカウンセラーがしてくれるのは知識のあるサポートだけだ。
最終的には、あなただけがあなたを整えられる。
休もうね。
では。
◆本日の一冊◆
うつを乗り越えた人たちのコミックエッセイ。