こんにちは、齋藤吐夢です。
GANTZ:O観てきました
私はGANTZのファンではありませんでした。内容は知っているけど、漫画を読んだことあるのはヴィレッジヴァンガードに置いてあった試し読みの記憶くらいしかなくて、理不尽な世界観だな~という感想しかありませんでしたw
しかし私の旦那さんはGANTZの世界観が好きで、『GANTZ:O』の映画予告編を観て、「多分このストーリーだから予習しといて!」と今作品のもととなる“大阪編”がまとめられた単行本を3冊投げ渡してきました。
私の知っているGANTZはその“大阪編”のストーリーだけなのですが、なかなか容赦ないバイオレンス描写と圧倒的なデザインにがっつり心を惹き込まれ、旦那さんとともに公開日までワクワクしていたわけです。
結果、満足!
そんな『GANTZ:O』を昨日観てまいりました。
率直な感想は「満足した!」です。
もちろん予習したからこその、多少のストーリー改変に違和感を感じなくはなかったですが、私のように大してGANTZの世界観を知らない人にもわかりやすいように改変されており、かつバイオレンス描写やメカニック描写は健在でした。
3DCGの世界観にマッチ
今作品はフル3DCGで作り込まれたアニメ映画だったわけですが、GANTZ特有のぬるぬるとした感じといいますか、世界観がダークなSF調だからこそ、ぬるぬるとした3DCGはかなりマッチしていました。
3DCGってどうしてもあの“ぬるつき”が気持ち悪い時があるんですけど、GANTZに関しては気持ち悪さゼロ・・・いや、あの気持ち悪さがGANTZ世界の不気味さを演出していました。
モーションキャプチャー(実際の人にセンサーをつけてリアルな動きを3D映像に取り入れる)も効果を存分に発揮し、アニメーションなのに顔の動きが細かいんです。おかげで映画後半、私は完全にキャラクターに感情移入してました。
GANTZスーツの独特なテカリ具合、武器の得体の知れなさが3DCGのおかげでより鮮明になったというか・・・う~ん、とにかく観てとしかいいようがない笑。
3DCGも進化し続けてますね。敵や巨大なメカの重みがすごく感じられるんですよね。数年前のCG映画を観ると落胆してしまうのに、もうそんなことが一切ないというか。攻撃の一つ一つが重すぎて興奮しますw
音がとにかくかっこいい
後、「漫画じゃ、なかなかできないもんね」と旦那さんとも話していたのですが、音響効果が本当に良かった。武器がねえ、GANTZの世界観が全然わかっていない私でも興奮するほどえげつないのですわ。
割と軽めの音響効果にも関わらず、その武器の威力がとんでもなかったりするので、
そのギャップに
ハアハア(*´Д`)するんですわ!
「フォン」って軽い音がしただけで、円に押しつぶされるなんて!!
転送するシーンのビリビリピリピリとした電子音もたまらなく良いし、全身に力を込めてスーツを増強(?)する時の音もなんだかいかにもアニメ、漫画チックなのに「おお~!!!」と興奮する感じ。
今から観に行く人に言えることは、映像美以上に音がやばい映画だ!と言いたい。いや、これはマジで。映画観終わったら、絶対に銃を構えて「フォン、フォン!」って口で言って円に押しつぶされるシーン再現したくなるから!
ていうか、するから!!笑
小野大輔ファンになる
私はこれまで全然アニメ観てこなかったのですが、友人に『おそ松さん』をすすめられて以降、声優で楽しむという新しい嗜好を教えてもらいました。なるほど、耳が犯されるとはこういう感覚か・・・
そんな中、おそ松さんで黄色いイメージカラー、トリッキーで何考えているかよくわからんけどとにかく明るい“十四松”というキャラクターを演じていたのが小野大輔さんという声優さんだったわけですが。
そんな彼が『GANTZ:O』の主役「加藤」の声を担当していました。
めちゃいい声♥
「加藤」の設定上、とにもかくにも正義感が強く、人から“偽善者”と呼ばれてしまうくらい、人を助けに行ってしまう人物なのですが、本当に芯から正義の心を持っている感じが伝わる声でした。
だって全然“偽善者”じゃない。確かに他人を守るために結果的に命を捨ててしまうのには、観ているこちら側としては「何やってんだよ~」と思ってしまいがちですが、常に本気なんだもん。いいやつすぎるよ、加藤。いい声すぎるよ、小野D。
3DCGだと分かっていても、惚れちゃうくらいかっこいい加藤が観られるので、GANTZに興味ない女性よ。かっこいいお兄さんを観に行く感覚で観に行くがよろし。
ゲスト声優で笑った
“大阪編”でぶいぶい言わすキャラクターの造形がなかなかかっこよかったし、声優さんも全然違和感なかったから、こいつぁ良い映画だね、八っつぁん!と思いながらエンドロールを観ていたら、笑ってしまいました。
オフィシャルにも情報が出ているので言ってしまいますけど、ケンドーコバヤシさんとレイザーラモンのお二人が声優で出演していました。しかも全然モブじゃなかった。ここで知った上で映画観ても全然違和感ない。むしろかっこいい。
声のお仕事ってときめくなあ・・・と改めて思いました。
いやあ、声だけじゃわからん。
余談
ちなみに最後に流れる主題歌『人間ビデオ』もとっても良かったです。GANTZの世界観と、サブカル感(揶揄じゃないよ、愛だよ)が見事にマッチした楽曲でした。エンドロールに流れる主題歌を毎回じっくり聞くのが好きなんですがね。
私、流れている楽曲を聞いていたら「ああ、このドラム。私の好きな“凛として時雨”みたいで好きだな~」と思っていたら、“凛として時雨”のドラム、ピエール中野さんでした。とうとう好きな人の音を聞き分けられるようになってきたよ。好きすぎて末期だよ笑。
ドレスコーズ「人間ビデオ」MUSIC VIDEO (フル3DCGアニメ映画「GANTZ:O」主題歌)
GANTZ好きか否かなんて最早関係ない。
小野Dファンだから行くでもいい。「フォン」だけ聞きに行くのもいい。むしろ理由なんていらないや!
とにもかくにも観に行って!
ちなみに10月23日まで新宿NEWOMANで『GANTZ:O』の展示イベントやってます。私は映画鑑賞前に行ってきたんですが、予告編がVRで楽しめるし、絵コンテも見ることができるので楽しかったです。
VR体験では黒い球体に入っている感覚で、体全体で世界観を楽しめるよ。有料だけど、経験代として払う価値はあるよ。
とりあえず興奮おさまらずw
ワクワクが止まらないよ。
では。
◆本日の一冊◆
私が予習したGANTZ。全3巻。