こんにちは、齋藤吐夢です。
出典:http://eiga.com/movie/82348/
アメコミマニアではないものの
アメコミ映画はかなりの頻度に観ているとはいえ、アメコミについて詳細を語れるほどマニアではありません。自分自身マニアやオタクにかなり憧れていることもあり、この部分はかなり悔しいのですが、それでも今作はTHE・DCコミックスな印象でした。
かの有名な「スパイダーマン」や「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」などはマーベルコミックスのキャラクターで、「バットマン」「スーパーマン」そして今回の「スーサイド・スクワッド」はDCコミックスのキャラクターです。
マーベルがヒーロー大集合的な「アベンジャーズ」シリーズを映画化したわけですが、DCコミックスも負けじと(?)自身のヒーロー大集合「ジャスティス・リーグ」シリーズの映画化を進めているわけです。今回はそのシリーズの一つでもあります。
だからといって、この前の作品「バットマンVSスーパーマン」をしっかり観よ!というわけでもなく、そこまでしっかり予習復習をせずとも楽しめる映画ではありました。
なぜTHE・DCコミックスな印象を抱いたかというと、やはりストーリーがマーベルに比べて重い作品が多いような気がします。そこを重視して映画づくりをしているようにも思えるため、映画の色味が暗いこと、暗いこと笑。
マーベルの「アベンジャーズ」が、料理で言うと最初っから最後までステーキのような、主役級をこれでもか!と観客に投げつけてくるような、THE・エンターテイメント映画であるのだとすれば、DCは大人向けなのかもしれません。
ダークな背景がかなり見え隠れするDCコミックスは、子供と一緒に観に行くようなワクワクというよりは、大人な男女の娯楽かもしれません。
『スーサイド・スクワッド』
日本語訳すると強烈な印象をもたらす『自殺部隊』という題名の映画です。ポップでキッチュで、ブラックな印象の映画予告編で胸のワクワクが止まりませんでした!9月10日が待ち遠しかったぜ!
▼ストーリー解説▼
「バットマン」や「スーパーマン」などと同じDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描くアクション作品。バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄され、死刑や終身刑となった悪党たちが、減刑と引き換えに「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」の結成を強制され、危険なミッションに挑む。
とむ的作品評価
63点/100点
ストーリー展開★★★☆☆
バトルシーン胸アツ度★★★☆☆
何だか物足りない度★★★★★
それでも観てほしい理由3選
あまり評価は高くありませんが、娯楽作品としては十分楽しめる作品でした。アメコミ映画耐性がつきにつきまくった体には物足りなかったというだけで、スーサイド・スクワッドだけを観たいという方には十分楽しめるんじゃないかな。
1.ポスターと予告のミスリード
映画『スーサイド・スクワッド』予告編
この観点に関しては、私はすごく「面白いかも!」と思いました。今回はネタバレはしませんが、誰もがほんのり思っていたのではないでしょうか。
今作品の敵は一体誰なんだろう、と。
予告編でも悪VS悪だと宣伝されていたものの、「自殺部隊」の皆さま以外の敵がほとんど映らなかったんですよね。というか凶悪犯なんだから、これ以上の悪なんかあるのかよって思ってまして。
ジャレッド・レト演じる「ジョーカー」がかなりピックアップされていたものの、可愛いと公開前からかなり話題になっていたマーゴット・ロビー演じる「ハーレイ・クイン」との関係は予告編からも深そうだったし、ジョーカーVS自殺部隊には思えなかった。
この誰と誰がバトるのか、という点に関しては、予告やポスター、グッズに騙された感がありました。なかなかに映画を観てみると展開に驚きますよ。
「お前かよ!」ってなります笑。
2.ウィルスミスが予想以上のかっこよさ
出典:http://move-star.com/movie/suicidesquad4/
ポスター、予告編でもかなり中心にたっている百発百中暗殺者「デッドショット」を演じるのがウィルスミスなんですが、私正直ウィルスミスそんなに好きじゃありませんでした笑。
彼の出ている映画はよく観ていますし、面白い映画もたくさんあるのですが、特別ウィルスミスのファンというわけでもなく、あと大変俳優さんに失礼な発言ですが、この人自分のこと、自分の役をすごく好いてそうだなと笑。ナルシシスト感が出ているから、そんなに好きじゃなかったんです笑。
ですが「デッドショット」は彼が今まで演じてきた役の中で一番かっこいいし、なんか彼っぽい感じがするのです。相変わらずかっこつけ感MAXに思えなくもないですが笑、悪役の位置づけが似合っているのでしょうか。
「デッドショット」は決してかの有名な「ジョーカー」的な理解できない狂気じみた悪ではないのですが、確かに敵に回したくない特徴が多々登場します。話してみれば分かり合えそうで、でも時々へらへらしてる癖にやることやる人って結構怖い気がします。「デッドショット」はまさしくそんな感じですね。
ウィルスミスの魅力を確認するには、最適な映画ですよ!
3.映画内のカタナの扱いに感動
出典:http://cinefil.tokyo/_ct/16981020
外国の映画での日本人の扱いって、なかなかにひどい時ありますよね笑。日本人の言語がかなり他国に比べて独特なこともありますが、日本人の日本語の台詞って外国では大変扱いづらいのだと考えています。
それに加えて日本人は自分たちがあまりうまく英語を話せないわりに、片言日本語に対して非常に厳しい・・・笑。でもカタナは終始”日本人”として扱われます。映画「パシフィック・リム」で菊地凛子さんが演じたマコも”日本人”として扱われていましたが、福島かれんさん演じる「カタナ」は”日本人らしさ”を全面に押し出したキャラクターのように思えました。
予告編で初めて見たときは正直「ビジュアルがwww」ってなりました。ごめんなさい。仮面で顔の大半を覆ったビジュアルが、もう一人の女性キャラクター「ハーレイ・クイン」の女性らしさとは違くて、衝撃だったのですが・・・
映画観たら断然「カタナ」派になりました笑。
まず所作も言動も丁寧に”日本人”でした。アメリカナイズなアクションももちろんありますが、細かいところで”日本人”の剣士のような所作が見受けられます。その細かな演出に感動しちゃって、「カタナ」に心が動きました。
そして女性である私ですらうっとりするほど、スタイルがよすぎます福島かれんさん!かえってあのビジュアルだからこそ、すごくスタイルがひきたつというか、所作とあいまって断トツで女性らしい魅力がバンバン出てます。
予告編でもありましたが、仮面を外して泣いているシーンは”日本人”特有の幼く見えてしまう顔が、もう逆に魅力的。この人のスピンオフ映画やったら絶対観るし、絶対泣く自信があります笑。でもそのくらい感情のこもったシーンが登場します。
福島かれんさんを観に行くだけでも価値あり!
残念な点はコレ
私、今作ですごく「ジョーカー」と「ハーレイ」の関係が好きだったんです。なんかあの気の狂った二人組最高じゃないですか。かつて映画「ダークナイト」で「ジョーカー」を演じたヒース・レジャーとはまた違った魅力が、今作の「ジョーカー」にはあります。
でも、この二人のシーンが予想以上に少なかったんです。
それが物足りない!!!
一人に特化せず、部隊にしてしまったからかもしれませんが、彼らの他にもキャラクター設定が活かしきれていないところがいくつかありました。だからこの映画に抱いた印象は”物足りない!!!”です。それだけ惜しかったなあ・・・。
しかしながら、娯楽として全く楽しめないかというとそういうわけでもなく、お気に入りのシーンや好きなキャラクターはできたので、好きな作品ではあります。もともと悪役が大好きなので、悪役しか出てこないって設定からハマっていたしね。
公開して日も浅いので、まだの方はぜひ!
ハロウィンではやるんだろうな~ハーレイの衣装。
では!
◆本日の一冊◆
映画秘宝好きなんですよね。
グロ、エロ、ゾンビ映画がメインのような映画雑誌ではありますが笑。