▲撮影:齋藤吐夢/撮影年:2015/カメラ:デジタルハリネズミ
私の写真好き、カメラ好きは、幼稚園時代までさかのぼります。
私の父は多趣味なのですが、中でも写真とカメラは今でもずっと好きだそうです。父は通っていた大学の専攻も、写真現像に関わる学問だったとのこと。コッテコテのカメラ好きですな。
そんな父に「撮ってごらん」と手渡されたフィルムカメラで、遊びに来ていたお祭りにいたヤギの姿を捉えて以来、私はまんまとカメラの虜です。
目次
トイカメラって何?
まんまとカメラの虜となった私が、最も愛して止まないカメラ、それがトイカメラなのですが、そもそもトイカメラって何?って人もいるはず。
超クールなカメラ
ざっくり説明すると、その名の通り「トイ(おもちゃ)カメラ」でしかないのですが笑、
おもちゃのようにふざけた最高にクールなカメラ
だと思っていただければ十分です!
ちなみに辞書的な意味だとこんな感じ。
トイカメラ(英語: Toy Camera)は、玩具のような素材で製造され、低所得者や年少者を中心とした大衆的な普及を目的とした写真機である。〜軽量であり、組立の構成が比較的簡単で、比較的安価である。香港製の銀塩写真機であるホルガがその代表とされる。
デジタルカメラ製品については略して「トイデジカメ」、さらに略して「トイデジ」と呼び、フィルムカメラの製品と区別することが多い。
時代を逆行中
高性能デジタルカメラの魅力を思いっきり逆行している、それがトイカメラだとも私は考えています。
私が生まれたのは1991年。一般的だったフィルムカメラからデジタルカメラへ技術が発展していったことを知っている世代なので、トイカメラの時代の逆行っぷりはものすごい挑戦だとも思うし、魅力的すぎる!とも思ってます。
私が学生の頃、修学旅行で愛用していた写ルンですも、今や若い世代で大人気のトイカメラとなっていますね。あの独特な写り、たまらんよね〜笑。
おすすめトイカメラを紹介!
私、トイカメラ初体験の人を満足させる自信はあります!
なのでそんな私に、トイカメラ初心者の人こそ手を出してほしい2つのトイカメラをご紹介させてください。
これらはトイカメラの王道とも言えるカメラでもありますが、王道がハマれば、あとはどっぷりカメラ沼にハマるだけですから笑。
HOLGA
フィルムタイプのトイカメラで伝説とも言えるカメラ。それが『HOLGA』です。
中国製の安価なカメラと揶揄されることもありますが、トイカメラといったらHOLGA。そういっても過言ではないくらい力の抜けた写真を撮ることができます。
注目すべきはその”おもちゃ感”です。
チープすぎるおもちゃ感
そのめちゃくちゃチープな品質(褒めてる)により、本来カメラにあってはならない光漏れが起こりやすく、思い通りの写真がなかなか撮れない場合が多い。
カメラは綺麗に撮れてこそ・・・!と思う人にとっては、苛立たしく思えるかもしれない機能性なのですが、トイカメラはあくまでおもちゃのカメラ。その思い通りにいかない、偶然撮れる作品の良さに心惹かれてほしい。
ただその一見すると”失敗”とも捉えられる、独特な写真の出来が魅力なんです!
軽すぎる本体も可愛い
あとトイカメラの魅力はその撮った写真だけでなく、本体にもあります。この「HOLGA」、見た目も触り心地も重量も、とっても安っぽいです笑。
いや、褒めてるんですよ笑。ものすごく軽い本体なので、手軽に持ち運べる感じが、写真をバシバシ撮り溜めていきたい人にとってはものすごく好都合だと思います。
その本体自体がフォトジェニックに映りますしね!
デジタルタイプも魅力!
しかしフィルムカメラの売り上げが激減したこともあってか、実はフィルムタイプのHOLGAは生産中止となってしまいました。う〜ん、残念すぎる。
しか〜し!ファンの声もあってかデジタル化が進み、デジタル版HOLGAが販売されるまでに至りました。
そしてなんと、フィルムトイカメラらしい”写真の四隅が暗くなる”現象はフィルタ機能として健在です。
デジタルハリネズミ
フィルムタイプだけがトイカメラではありません。
おすすめしたい 『デジタルハリネズミ』はトイカメラのへぼへぼ感(褒めてる)をそのままデジタルにおとした、時代を逆行したデジタルカメラです。
私も長いこと、この通称デジハリを愛用しているのですが、デジタル全盛期からは考えられないほどの画質の低さ(褒めてる)がたまらない!
独特のザラザラした質感で、味のある一枚が撮れます。
動画撮影で遊ぶ
デジタルハリネズミは写真撮影のみならず、動画撮影も可能です。
しかもトイカメラ特有の雰囲気を醸し出したまま動画を撮影可能なので、日常を映画のように撮影することができるのです。
このプロモーション映像を観ていただければ分かると思いますが、その独特な、フィルターがかった映像がたまらないんですよ!虜になること間違いなしです。
フィルター機能で遊ぶ
デジタルハリネズミで遊ぶなら、フィルター機能で遊びましょう。
沢山のフィルター機能が用意されているので、存分に好きな雰囲気の写真を研究することができます。モノクロだけで3種類もあるんですよ笑。いわゆるモノクロ写真だけでなく、淡〜い質感のモノクロや、コントラスト強めなモノクロが味わえます。
▲撮影:齋藤吐夢/撮影年:2013/カメラ:デジタルハリネズミ
▲撮影:齋藤吐夢/撮影年:2013/カメラ:デジタルハリネズミ
映画撮影にも使用可能!?
なんと、デジタルハリネズミは映画撮影にも利用されています。
魅力的な遊び心、独特の映像美、フォルム・・・全てにおいて評価されたデジタルハリネズミは映画『トゥ・ザ・ワンダー』の冒頭シーンを撮影するために使用されました。
ストーリーは詩的で難解でしたが笑、冒頭シーンで使用されるデジタルハリネズミの映像を観るだけでも大変価値ある作品だと思っています。
デジタルハリネズミには、遊び甲斐しかない笑。
夢中になってファインダーを覗き続けたい欲求が湧いてくるカメラだと思ってます。
「考えるな、感じろ!」
有名な映画の一説の引用がピッタリはまるほど、トイカメラには考える必要がないです。
「トイ(おもちゃ)」とついているだけある遊び心満載のカメラ。
まずは遊んでいただきたい。
上手に撮ろうとか、使用説明書を読もうとか、そういうものは全て放り出して、とにかくトイカメラを持って街へ出よう。
どんなトイカメラが愛機でも良い。ぶっちゃけ、中古のかなりぶっ壊れたカメラを買ったって良い!
まずは一緒に遊ぼう!
では。
◆本日の一冊◆
写ルンです遊びも、楽しいよ〜!