動物画家・絵本作家の”かわさきしゅんいち”さんを知ってほしい!

こんにちは、齋藤吐夢です。

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(↑)最新のかわさきしゅんいちさん作品、戦利品です。Twitter@nupotsu104 )でお目見えしてから、ずっとこの作品を狙っていました笑。

 

こんな素敵な絵をお描きになる作家さんがいるので、皆さんに紹介したい。”動物画家”であり”絵本作家”のかわさきしゅんいちさん

 

 

かわさきしゅんいちさん

www.nupotsu104.jp

唐突に外見の話をしますが、細身だけど背の高いお兄さんです。アフリカナイズな格好をしている印象があります。目は大きいのですがキラキラとした純粋な目をもつ印象があります。

 

動物愛に溢れるお兄さんを通り越し、彼自身が、私達が守るべき希少な動物のようにも見えます。

 

1990年大阪府吹田市生まれ。

芝居に明け暮れつつ甲南大学法学部を卒業。

「みつめあえばわかるんだ」をテーマに

いきものの目線や、自然の摂理を描く。

引用元:かわさきしゅんいちのページ NUPOTSU104

 

動物の絵がとにかく魅力

デザインフェスタでお見かけしました。彼の描く、緻密で動物愛溢るる絵はとても印象的。動物の毛並みがとてもリアルで、「邂逅」というタイトルのついたシリーズは圧巻です。

特にオオクロレイヨウという動物の原画は圧倒されました。銀座のグループ展で観たときかな・・・ありゃ、すごかった。

 

と言いつつ、私が一番好きな絵は「やさしい〇〇」シリーズなのですが(↓)笑。

 

動物愛が詰まった素敵なお兄さん

ただ私が皆さんに知ってほしいのは”ご本人”だったりするわけで。この方、もう動物の話になるとめ〜ちゃくちゃ喋る笑

でもね、”笑”って語尾につけちゃったけど、愛が詰まったお話をしてくれるからものすごく楽しいのです

 

個展やグループ展などの情報も一番最後に掲載するので、ぜひ彼の絵に興味がある方は、彼自身から絵や動物の解説を受けてほしいな!とても陽気なお兄さんで、めちゃくちゃ元気がもらえます。

 

我が家にある作品、自慢させて!

我が家の一角に、私が購入した作品を展示している、いわばギャラリー空間があるのですが、そこには彼の作品がコーナー化しております。

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写真下に写る小さなカレンダーはnoa(@noa_chibifu ) さんの作品です。noaさんの絵もかわいいの!でもカレンダー以外は、この一角が、かわさきしゅんいちコーナーです笑。

 

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シロクマさんは、ちょっと外斜視気味な目つきに一目惚れして購入。首の太さもたまりません。

 

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冒頭に紹介したウツボの前に購入した海洋動物シリーズは、カワハギホウボウ※。彩が鮮やかでたまりません!こちらは我が夫が購入。「僕はこれがいいなあ」を連呼しておりました。

 

※かわさきさんより「カワハギではなくホウボウです!」と修正いただきました(公開前に確認していただくべきだったと後悔・・・)。加えて、ホウボウについての詳しい記述もいただいたので、掲載します。 

カワハギはフグ目というフグやマンボウなんかが含まれるグループの仲間で、当の方々はカサゴ目という別グループのお魚なのです。

フグ目齧歯類のような前歯や鰭の配列などが特徴的な魚でおちょぼ口です。

カサゴ目は例外多しですが、口がでかくてガサガサした表面をしているのが多いです。

かわさきしゅんいちさん、ありがとうございました!!!

 

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これ!大好きな「やさしい〇〇」シリーズ。心がゆるまります笑。

 

絵本「うみがめぐり」の魅力

そんな彼は、彼のプロフィールにもある通り、自然の摂理を説く作品を数多く手がけています。彼が描いた絵本『うみがめぐり』もその一つです。

 

「うみがめぐり」あらすじ

うみがめの子供が海に出る映像を観たことある人もいるのではないでしょうか。彼らの姿を感情的に捉え、”一生懸命”さを感じてしまう人もいるはず。

 

でもかわさきさんの描き方は、一味違うと思うのです。ただ淡々と、うみがめの子供たちが海へ出る姿を描きます。その道中で様々な生き物も登場しますが、”物語”のように動物達がうみがめに絡むことはありません。

 

旅にでた ウミガメのこどもたち
そこで出会うのは さかなにさかな あとさかな
鳥やクジラも ピーカラルララ 歌ってる
たべるというのは いのちをすこしの間 かりること
いつか かならずかえすもの

描かれた22種,2196匹が織りなす海の生態系が切り取ったのは,
いのちをめぐるかれらの”いまの日常”
自然からまなび,こどもといっしょに考える絵本。
引用元:うみがめぐり–自然を見つめる絵本–かわさきしゅんいち|本|通販|Amazon

 

単純な終わり方ではない

初めて読んだ時の率直な感想は「なんだか凹むなあ」でした笑。

 

動物がたくさん登場し、うみがめの愛らしい姿を見て「かわいいなあ」とは思います。でも読み終わると、人によっては心がぽっかり開くかもしれません。ないしは心に重りを置かれたようにずっしりと感じるかもしれない。

私が小さな頃に読んでいた可愛らしい絵柄の絵本、童話、というよりは、シートン動物記」のような重厚さを感じますま、あれも児童文学だからかなり読みやすいけれども。

 

あの、単純な終わり方ではないからこそ、私たちは絵本を読み終わった後、考える余地をもらえるのです。そう考えると、かなり哲学的な本なんじゃないかと。

 

子供と大人で違う楽しみ方ができる

かわさきさんのツイートを見ていると、この絵本を読んだ子供達が、この本で動物博士のような知識を得てから、サイン会などに足を運んでいるようで。子供達にとっては、この本は図鑑そのものなわけで

「うみがめぐり」には巻末には、登場した生き物達を紹介した動物図鑑が載っています。その情報がまたかなり緻密なのよね。

 

小さい子からして見れば、彼の描く作品は、動物や自然の教科書とも言える存在なわけだから・・・大人と子供とで絵本の楽しみ方がまた変わるんだな、これが。

 

今後の活動に注目です!

そんな素敵なかわさきさん、今後も精力的に活動が続きます。

来たる2月16日〜18日には「あなたと語る生き物展」が開催されます。これはもうね、かわさきさんの絵を観に行き、かわさきさんという生態を知りに行く大チャンスだと思うんですわ笑。

 

好きなだけかわさきさんと語れる会・・・と勝手に解釈をしている私笑。ただ生き物好きには確実にたまらないイベントだと思うので、興味がある方はぜひ!

では。

 

◆本日の一冊◆