ふと思ったんだけど、そもそも”会社が配慮してくれる”わけないよね。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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「いやいや、福利厚生めっちゃ力入れてまっせ!」って反論する会社も多くいるでしょうが、”会社が配慮してくれる”わけがないよねってことを一番伝えたい相手とは、会社そのものではなく、”会社が配慮してくれる”と思い込んでしまっている人です。

 

 

”会社が配慮してくれる”わけない

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「通勤時間がつらい」「引っ越しても人事異動が発生する」などなど、様々な悩みから体力気力を奪われ、働くのがつらく・しんどくなってしまう人たちがいます。言うてみれば、かつてのわたしもそうでした。理由は”人間関係”だったけど。

 

ただこの悩みに対して「会社が配慮してくれない」と思うのは、ちょっと危ういんじゃないか・・・と思ったのが、今回この内容を書くに至ったきっかけです。

 

結論、会社は

  • あなたの働き方を重視するために仕事を提供している

わけではなく、

  • あなたという人間を雇い、”会社として”十分な収益をあげる

ことが目的なのだから。

 

100%その目的だけで人を使えば、とんでもねーブラック企業だと評されるでしょうし、そんな非人道的な働かせ方をしちゃあかんですが、そもそも配慮してくれる前提なぞあってないようなもんと思うぐらいが、うまく会社と付き合うとコツな気がして

 

たとえば通勤時間

通勤時間が長いのは、そりゃ誰だってそんなに好かんと思います。学生時代ですら、長い通学時間に辟易していたぐらいなのだから。短ければ短い程圧倒的ににラクだとは思う。

 

が、通勤時間に関して言えば、会社ははじめっから私達に配慮のしようがないだろう。

 

でも「交通費補助」等々、”配慮”に近い何かを与えてくれているはずだ(「いや〜遠くからわざわざ申し訳ない」なんて思いながら渡してくれているとは限らないけど)。あとよっぽどのブラック企業じゃない限りね。

 

近くに引っ越すたびに異動、また異動・・・が続くことに「もう何だよ!」ってなる気持ちもわかるけれど、交渉の余地がないなら、自分から異動だらけの会社を飛び出すことをおすすめしたい。ないしは、しゃあねえと諦めるのも1つだ。

 

諦めるだなんて言うと「なんてひどい!投げやりな回答!」と言われるのかもしれないけれど、その”配慮がない”会社に依存するなんらかの理由があるのだとすれば、それしか方法はないだろう。

 

たとえば人事異動

人事異動についてもそうだ。勤めていた当時は「なんでや?!」と思っていた”ほぼ100%希望部署には入れてもらえない”と言う文化も、会社を辞めた今となっては何となく理解できる気がする。

 

だって会社は、雇った人が使えるか否かで人を見ているだろうし

 

「ああ、残酷な世の中だなあ、特に私のようなど・ネガティブ思想には・・・」と思うことも多々あれど、実際会社に勤めると「適材適所」を決めるのは会社だし、会社の上の人だし、上司でしょうね。でもそりゃそうか、会社は会社のためにまわってる。

 

人事異動を乞うことを諦めろとは思わないけれど、会社があなたの希望を100%叶えてくれる存在・・・なワケがないから、とりあってもらえないならその時は「自分がどうしたいのか」を考えるチャンスだと思ってほしい。

 

自分はどうしたいの?

違う働き方をしたい・・・この想いは恐らく、自分にとって「これがベストアンサーだ!」と思った瞬間から再び考えはじめる、いわば永遠に続く悩みだと思う。

 

私だって今の”引きこもり系フリーランス”であることが「自分に合う最高の働き方です!」と言えるのは”今だけ”かもしれないのだ。もしかしたら唐突に「会社勤めしたいな」と思うのかもしれないし、「もう働きたくない」と思うのかもしれない。

 

が、いずれにせよ「〇〇が〇〇してくれない」という言葉には、ある種の覚悟が足りない

 

しかしこうも思う。〇〇してもらえないことに対して途方に暮れた時は「自分がどうしたいのか」を決断する良いタイミングだとも思っている。

 

違う働き方があるなら・・・から始まる質問に対して私はこう答えたい。違う働き方自体はいくらでもあるから、

  • 会社が配慮してくれない→自分はどうすべきか

という次の段階へ行っちゃえ〜!と思う。

 

結論をだして、あなたが会社を辞めることにしようが、時短勤務にしようが、私には責任を負えないので「何言ってんだ、こいつ。無責任だなあ」と思うのなら今すぐこのブログを閉じればいいし、そのまま会社が〜って言い続ければいいさ、と思う。

 

ただ相手に端っから受け入れてもらえそうもない交渉から始まっていないのであれば、割かし誰もが納得できる理由で訴えてるのに受け入れてもらえないという状況なら、潔く”自分が変わるしかない”と、私は言う。

 

人生、そんなに長くないと思うんでね。

 

〇〇してくれるなんて保証はない

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私なんかは会社に限らず、人の命ですら保証なんてねえもんなって思う。確かに日々の蓄積が原因でなる怪我や病気もあるだろうけれど、人は突然病気を宣告されるし、唐突に死ぬ。人にも限らないね、生き物全般そうさ。

 

だからそもそも”会社が配慮してくれる”わけないよね、って状態で働くのが、働きやすいような気がして

 

ネガティブな人の発想だな〜と我ながら思うけれど、期待しといて裏切られる気分より、そもそも裏切られないほうが気分は良いでしょ笑。

 

もしも「たび重なる人事異動」、それに伴う「長い通勤時間」や「労働時間」「労働環境」について、会社に配慮してもらえないか訴えかけ、自分の満足できる回答が得られなかった場合には、「自分がどうしたいか」を考える絶好のチャンス

 

それらの悩みをちょっと我慢してでも叶えたいことがその会社にあるなら、その問題は我慢しなきゃならない。

 

だけど「あれ?ちょっとこれ違うな」って思ったことを我慢すると、心と体が疲弊して、自分自身にも会社にとっても無益な人物になってしまうので注意した方がいい。

 

この話を書いたきっかけ

普段自宅で仕事をしている私に「新しい働きかた」の例としてイベントに登壇させていただく機会がありました。これはとてもありがたいことです。そんな私にいろいろな方が質問を寄せてくださって、答えきれなかったことをブログで答えることにしました。

 

今回の回答は割と辛辣めに書いたつもりですが、実際のところ、私個人の基本理念が常にこんな感じなのでつつみ隠さず書こうと思った次第であります。参考になれば幸いです。

では。

 

◆本日の一冊◆

死ななくて良かったと最近思うことが多い。”できない理由”だけど読んでほしい。