『ローガン・ラッキー』は犯罪コメディなのに、家族&兄弟愛にほっこりする!?

こんにちは、齋藤吐夢です。

予告編から「あ、この映画絶対好きだな!」と思っていたのですが、実際に見てみたら案の定とても大好きな映画でした。

 

ストーリーのネタバレはしませんが”『オーシャンズ11』シリーズの監督が撮った ”という時点で十分ネタバレだと思います。予告編の時点でネタバレみたいなもん。ただ『オーシャンズ11』が楽しめた人なら絶対に楽しめる。

 

安心して笑える犯罪コメディです!

 

 

ローガン・ラッキー

予告編の時点で、もう好きな映画だったの。★マークの中で登場人物がこちらを振り返るという演出の役者紹介の仕方、最高だと思った。

youtu.be

日本語ナレーションのセンスも良いなって。「ことごとく運の悪いローガン一家に訪れた・・・」ってなかなかキャッチーだし、映画見れば全然間違ってないって分かるし。予告編だけでしびれるとは思わなんだよ。

 

あらすじ

足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられ失意の人生を送る炭鉱夫ジミー・ローガンにはある企みがあった。

それは、まもなく開催される全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すという<前代未聞の強奪計画>―。

早速、戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーの弟クライドと、美容師でカーマニアの妹メリーを仲間に加えたジミーだったが、ツキに見放されてきたローガン一家だけでは頼りがない。

そこで、この大胆な犯行を成功させるため、爆破のプロで現在服役中の変人ジョー・バングに協力を仰ぐ。

引用元:映画『ローガン・ラッキー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

 

この映画をおすすめする理由

『007』シリーズで激渋なジェームズ・ボンドを演じているダニエル・グレイグが、「本当はこういう役の方が好きなのかもな・・・」 と思うほどのはまり役。金庫爆破のプロであり、おバカな弟2人の年の離れたお兄ちゃん設定(なのかな?)が良かった。

 

運の悪さによるハラハラ感

この映画がものすごく好きだったのは、他の犯罪コメディ、犯罪ものの映画とは、ハラハラする次元が違ったということ。

 

オーシャンズ11』シリーズの監督だから、絶対にハラハラしてもそんなに悪いことは起きないんだろうな・・・とは思っていたけれど、ここで思い出してください。

 

主役は、”ことごとく運の悪いローガン一家”なんですよ。

 

そう、主役は犯罪素人!

 

確かに何度か悪いことをして、しょっぴかれた経験があるようですが、犯罪映画の歴史から見れば全然可愛いわけです、この一家の犯罪なんて。そんな彼らがとてつもない量の大金を盗み出す訳ですから、ハラハラしないわけがない!

 

うまくいくのか分からない感じが、めっちゃくちゃ面白かった。

 

ツイてない兄弟の仲の良さ

で、タイトルにも書いた通り、犯罪コメディではあるのですが家族映画だとも思いました。兄弟愛も親子愛もある、贅沢な家族映画だと思った。

 

まずローガン兄弟が愛おしかった。

 

長男のジミー、次男のクライド、末っ子のメリー。分かりやすく仲良し仲良しなシーンはひとつもないけど、長男にどんな風に振り回されてきたかが次男の表情で分かるし、末っ子が兄達を軽くあしらう感じがリアルで良かった笑。

 

強奪計画に加担するジミー・バングと頭の弱めな彼の弟2人の雰囲気もすごく良かったし、長男ジミーと彼の娘の話も心にぐっときた。家族・兄弟間の物語にも注目して見てほしい。

 

アダム・ドライバーに注目

スターウォーズ エピソード7』で厨二病感満載のダークサイド側、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーのファンです、私は。この間見た『パターソン』で確信したけど、彼は演技派なんですね

 

www.tomutomu-corp.com

 

次男クライドの設定は”冴えない”元・軍人。この”冴えない”演技がホンットウに冴えなさすぎて笑いました。あと中間ッ子(3兄弟の真ん中)感がリアルすぎて笑いました。お兄ちゃんに振り回され、妹からは呆れられ・・・みたいな感じが笑。

 

登場する全ての役者さんの演技が光る映画です。

 

でもアダム・ドライバー目当てで見に行ってもいいんじゃなかろうか、と!私がファンだからってのもあるけど、アダム・ドライバーのファンが量産できる映画ではある!そう断言したい。

 

カイロ・レンが12月に戻ってきますね!

 

アダム・ドライバー演じる”パターソン”の優しい表情が印象的。

 

安心して笑えるコメディ

ローガン・ラッキー』に興味はあるけど、まだ行けてないって人がいたら「安心して笑えるから見ておいで!」って言いたい。というか言う。

 

そう、安心して笑うことができる。 

 

くだらない笑いとか、ハイセンスすぎるギャグとかではないのよね。とにかくフッツーに、良い意味でフッツーに楽しめる映画だったのだ!見終えた後、じわじわ来る映画で、何回も見る必要はないけど、何回でも見たい。そんな感じ。

 

ぜひに。

では。

 

◆本日の一本◆

なんだかんだ言って、この映画はやっぱり面白い。