農と食とエネルギーをつなぐ。ソーラーシェアリングを知るツアーに参加してきた!

こんにちは、齋藤吐夢です。

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大学〜大学院時代、バイオマス燃料の研究をしてきました。

 

学生時代は正直あまり優秀な学生とは呼べない毎日を送ってきましたが笑、振り返ると小学生の頃から「環境問題」や「食糧問題」には興味がありまして

 

しっかし大学院卒業後食品会社に勤め、退職しライターになり、再び”農と食”に携わることになるとは思わなんだよ笑。それでね、着目している第6次産業

 

今回は第6次産業にまつわるツアーに参加してきましたレポートです!

 

 

ソーラーシェアリングツアーに参加しました

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ソーラーパネルに胸がワクワクするね笑!

 

あるきっかけから、勢いづいて参加することになったソーラーシェアリングツアー、そのいきさつについてまずはお話させてください。

 

そもそも第6次産業ってなんぞや

私が今最も興味を抱いている産業、それが第6次産業です。

 

農林水産省では、雇用と所得を確保し、若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一体化や、地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど、農林漁業の6次産業化を推進しています。

引用元:農林漁業の6次産業化:農林水産省

 

とまあ、農林水産省が直々に打ち出している新たな産業の形なのですが、1次の生産、2次の製造・加工、3次の販売・サービスを掛け合わせて行なう産業と指します。

 

超噛み砕いて説明すれば、「全部ミニマムにやろうぜ!」っていう感じの産業なんじゃないかと笑。

 

「産業のミニマリスト化」といった考え方なんじゃないかと、解釈しております。

 

ソーラーシェアリングについて

ソーラーシェアリングは、第6次産業と考え方というよりは、持続可能性や複業といったキーワードで取り上げたほうが見やすいかもしれません。

 

これは”営農しながら、太陽光発電でエネルギー事業も行なうことができる”、すなわち農業とエネルギー事業で収益が得られるあたらしい農業の形

 

第1次産業に取り組む方の高齢化に伴い、農地を縮小せざる得なかったり、耕作放棄地にせざる得ない状況が年々増えているとのこと。

 

そんな現状を救うもの、また有効活用できるものがソーラーシェアリングなのです。

 

ツアー参加のいきさつ

今回のツアーに行く前に、まずオーガニックライフスタイルEXPOに参加しておりまして。

 

前回【本紹介】の記事で書いた通り、私は美味しければオーガニックもケミカルも良いじゃん!派なのですが笑、オーガニックの世界を知りたい、と思ってEXPOに参加。

 

その後EXPOのメルマガから、今回のツアーを含む”農と食”に関連するツアー案内が届きました。ここからはもう直感です。

 

知りたい。

 

ただ純粋にその気持ちだけでツアー参加を決めました。

 

ツアー会社リボーンジャパンについて

持続可能性のある社会づくりを目指し、それに関連するツアーを展開しているのが、今回のツアーの企画会社であるリボーンジャパンです。

 

他のツアーもとっても魅力的。「アニマルウェルフェア(動物福祉)」をテーマにしたツアーや「オーガニックコットンの収穫ツアー」など、どれも興味深い!

 

参加人数が他のツアー会社に比べ、かなり少数なのも特徴的ですが、その分かなり濃密なツアー内容が待っています。まんまとこのツアー会社にハマりました笑。

 

関連する団体について

また今回のソーラーシェアリングは、タイトルにも書きましたがまさしく”農と食とエネルギーをつなぐ”ものです。

 

そのため企画運営とエネルギー事業の専門家として、一般社団法人フードトラストプロジェクトみんな電力が搭乗しておりました。

 

この双方の取り組みもまたまた興味深いもの!

 

食の安心安全に取り組むため、農の本質、土や植物の生態・環境から学んでいくBIOアナリスト講座たるものがあったり、エネルギー生産者の顔を見ることができる電力の取り組みがあったり・・・。

 

今のご時世が世知辛すぎて、「環境」や「農と食」というテーマになかなか目を向けてくれる人が少ないと思うのですが、このような取り組みを積極的に行なう団体を知れてとても嬉しい!

 

「夢の農業王国」へ行きました

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さて、今回のツアーの目的地は群馬県にある「夢の農業王国」。

 

ビジネス番組「カンブリア宮殿」でも特集されたことのあるファームドゥ株式会社の運営する農場です。辺り一面畑、畑、ソーラー、ソーラー、畑、畑・・・。

 

太陽光発電と農業の2本柱

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ここは太陽光発電の下、農業を行なうことを許可されている発電所であり、上の写真はソーラーパネルの下でモリモリ生えている赤シソです。

 

昼食もいただいたのですが、この赤シソでつくったシソジュースがあっという間に飲み干すほど美味しかった・・・。

 

先に書いた通り、就農者の高齢化に伴い農地の縮小や耕作放棄地が目立つようになった昨今。そんな中、

 

  • 耕作放棄地を再生しよう!
  • 就農者の低収益を解消しよう!

 

という2つの目的を同時に叶えられるのがソーラーシェアリング。

 

初期投資は必要になるけど・・・

もちろん太陽光発電にはデメリットがあって、まだまだ設置するには膨大な初期投資が必要になりますソーラーパネル一体型のハウスで数億円かかる・・・ってな話をちらり。

 

ただ”副”業ならぬ”複”業(まあ両方だけど)は、収益を分散して得ることができるのが特徴な訳ですから、しっかり両立できれば単体で畑をやるよりは収益は得られる

 

上の2つの目的から考えれば、無駄のない利にかなった取り組みとも言えます。

 

あと、単純に思ったのですが、空いているスペースに収益の種が得られるのって素敵だよね笑。

 

第6次産業も加味したシステムの導入

それからハウス内にはゼロアグリと呼ばれるシステムが導入されていて、要は”機械”がお野菜の生育を徹底的に管理してくれる訳です。

 

このシステムがあれば、新規就農者として農業経験のない(浅い)若者が参加しても、失敗しすぎることなく収穫が得られるはず。

 

というか、今の若い世代は多分好奇心旺盛で、色んなことに挑戦したいと思う。そんな時このシステムがあれば、半農半Xが簡単に挑戦できると思うのです。

 

なんだ、この新しい農に対する至れり尽くせり感。

 

素直な感想

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私は農業従事者やエネルギー関連の会社に勤める人間ではありません。

 

どちらかと言えば、「自分一人でひっそり暮らしていければ十分だな・・・」と思っている、低燃費体質。お金も必要十分でいいやって人笑。

 

ごりごりビジネスの話(お金、お金、儲け、儲け)もしてくださって面白かったのだけれども、儲け話は大事だし好きだけど、ちょっと疲れてしまったので「ソーラーシェアリングは個人で実践しよう・・・」という結論におさまりました笑。

 

ただ。

 

第6次産業に関連する事業についての情報発信は、ブログでもライター仕事でも続けていきたいと思った!

 

そのぐらい心ときめいたのは事実。 

 

加えて「食の駅」という生産者と消費者を直接つなぐ取り組み。仲介業者を介さない代わりに自分で値段をつけて、自分で売り上げを管理する方法。

 

カンブリア宮殿でも視聴したけれど、農家さんが「助かるわ〜」ってお話されているのを見ると安心する。農業従事者が助かるビジネスなら、もう全然素敵だと思う

 

とりあえず私は、一個人で農業に取り組むため、ここへ見学に行きます(見学へ行ったらブログで紹介します〜)。大好きなブログ「東京百景」さんも取り組んでらっしゃる(素敵な文章をお書きの方!オススメします)!

 

農と食とエネルギーをつなぐこと

とりあえず今回のツアーは参加して本当に良かった!

 

久々に再生可能エネルギーとか循環型社会というテーマに触れられたことがとっても有意義な時間だったんです。

 

いや〜やっぱりお金も大事だけど、生活の根本を知れる機会って重要だな笑。

 

持論ですが、農と食とエネルギーって、もしお金に価値がなくなってしまっても、これらさえしっかり守られていれば生きられる気がするんですよね。

 

ミニマムに循環させる第6次産業は今後どんどん発展するのでしょう。

 

「私は農業従事者じゃないけど」なんて言いましたが、ある日突然小さな農園で超小さい第6次産業(対自分だけw)をし始めているかもしれないし、先のことは分かりません笑。

 

それでもソーラーシェアリングの取り組みを実際に見ることができた時間は本当に貴重だった!

では。

 

◆本日の一冊+α◆

半農半Xに興味があれば外せない1冊。

 

週末農業なら、こんな形もあります。