歌詞のススメ。「音楽好きな人は歌詞なんてほとんど聞いていない」なんて言うけれど。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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自分が「音楽好きな人」に値するかどうかは分かりません。

 

が、私は歌詞を音として聞くのが好きな楽曲もあれば、歌詞が響くから好きな楽曲もあります。

 

「音楽好きな人は歌詞なんてほとんど聞いていない」なんて言うけれど、私は「好きなら何でもいいじゃない!」と思う笑。

 

でも今回は、あえて「歌詞に注目するススメ」について書きたい

 

 

歌詞は時々胸に刺さる

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こんな論争が目に飛び込んできた。

 

togetter.com

 

冒頭でも述べた通り、私の意見としては「好きなら何でもいいじゃない!」である。

 

「まあ、こんなんでいっか」と歌詞を書く音楽家もいれば、「ええ?!歌詞聞いてくれよ」ぐらいの気迫で歌詞を書いている音楽家もいるであろうに。

 

しかし歌詞というものは、時々胸に刺さる

 

胸に刺さる時は大抵、自分の中にモヤモヤとした消化不良な心情がある時に多い。そんな気がしている。心の奥底にあるモヤモヤを、歌詞が代弁してくれる感覚だ。

 

 

どんな曲が”歌詞がいい”と思えるか

音楽を聞く時、歌詞と音と歌声が絶妙に絡み合い、より感情的に歌詞に秘められた想いが聴こえてきたりする。

 

歌詞と音と歌のバランスが良いものこそ、”歌詞がいい”曲として認められる気がする。

 

胸にとかく刺さらない曲というのも時に存在するが、そういう時は全然”ノレない”。曲と歌と詩が全然噛み合っていないように思う。

 

もし絶妙に絡み合った曲に出会おうものなら、私の場合、飽きるまで聞き続ける。まるでジャンキーのごとく。

 

歌詞ジャンキーである。

 

「歌詞がいい」には難点もある 

ただ歌詞の想いが強すぎると、こんなことも起きる。

 

映画『君の名は。』を観に行った時、私の映画鑑賞後の感想はRADWIMPSの長編MVだ・・・」であった。

 

RADWIMPSは、高校生の頃友人に教えてもらって聞いていたバンドだ。歌詞の凄まじさが彼らの強みだと思っているのだが、その強みが強すぎて、映画のストーリーを追えなかった。

 

歌詞を聞いちゃって、全然絵が入ってこなかったのである

 

胸に刺さる歌詞の中には、こんな難点をもつものもいる。

 

 

例えばこんな歌詞はどうか?

私はブログで【おすすめ曲10選】を時々書いているのだけれど、音楽として最高なものはもちろん、洋楽・邦楽関係なく歌詞を引用し「聞いてみて」と薦めている。

 

例えばよく読まれている記事であれば、シーア(SIA)のおすすめ曲女王蜂のおすすめ曲があるが、彼女らは歌声と歌詞の合わさり方が半端ではない

 

とにかく力強い。

 

また今から紹介する曲も、映画の主題歌だったり曲調とマッチしていたり歌詞を読んだらゾワゾワしたりとユニークなものばかりだ。

 

”歌詞”に興味をもっていただければ幸いである。

 

人間ビデオ/ドレスコーズ 

人間ビデオ

人間ビデオ

映画『GANTZ:O』の主題歌であり、『GANTZ』の世界観に惹かれたボーカルの志摩遼平が、その世界観そのままに書き下ろした歌詞である。

 

GANTZ』の描く”絶望感”とか”希望”が垣間見える。

 

あきらめては

捨てきれぬまま

いつか願うわ

僕じゃない幸せを

 

ぼくらのフツーな

フツーな毎日を

とわに願うわ

かなしみもいいかもな

 

感動のフィナーレは目前

そのまま

巻き戻して

何度でも用意するよ

完璧なハッピーエンド

 

映画のストーリーを、原作漫画のストーリーを思い出し、疾走感のある音に合わせてこの歌詞を聞いた時のなんと切ないことか。

 

志摩さんの独特すぎるしゃがれた声も相まって、感極まる。

 

 

STAYTUNE/Suchmos


Suchmos "STAY TUNE" (Official Music Video)

 

楽曲自体がもう素敵、なのだがクールでやさぐれた歌詞を聴けばもっと好きになる。

 

偶然なんか待てないよ

うんざりだもう

 

ブランド着てるやつ

もうGood night

Mで待ってるやつ

もうGood night

頭だけいいやつ

もうGood night

広くて浅いやつ

もうGood night

 

「うんざりだもう」という言葉をここまでかっこ良く歌える人がいただろうか(否、いまい!)

 

” ブランド着てる奴”とか”広くて浅い奴”に対する一言が「Good night」というクールさもたまらない。

 

 

最近書いたtofubeatsのレビュー記事でも思ったが、少し投げやりな、諦めたかのようにも見える歌詞をかっこよく歌い上げられるのは"今"のアーティストだからだろうな。

 

Darling Are You Gonna Leave Me/London Grammar

Darling Are You Gonna Leave Me

Darling Are You Gonna Leave Me

退廃的な音楽なのに、のびやかでやわらかな歌声が特徴のLondon Grammar。私の好きなバンドでもある。今度彼らの【おすすめ曲10選】を書くつもりだ。

 

彼らの歌詞はもちろん英語だが、歌詞を読み返してみると少しぞわっとすることがある。

 

もちろん解釈の違いもあるだろう(私の誤読かもしれないし)。でも印象として、歌詞に登場する人物に”薄らぐらい何か”を感じる人はいるはずだ。

 

Oh darling are you gonna leave me?
I'll watch you if you can
If you can...

 

”私から離れるつもりなの?できるかどうか見ててあげる、できるかどうか”

 

曲調は極端に明るくもなければ暗くもない。むしろどちらかと言えば柔らかい音で構成されていると思うのだが、その淡々とした感じが執着心を感じさせてちょっと怖い。

 

 

でも、洋楽の歌詞はメッセージが直球なことが多く、それがまた楽しかったりする。

 

歌詞を聴く楽しみも良い

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いつか聞いたラジオで

 

「歌詞カード読んで、”歌詞が好き”っていう人いるけど、それって”詩が好き”なんだよね」

 

という意見があった。その意見を言った人は「歌詞のある曲が聞けない」ところから始まり、「詩単体で良いものは”歌詞”ではない」という結論を出した。

 

なるほど、それも一理あるね。

 

一理あるからこそ「好きなら何でもいいじゃない!」でもある。歌詞を聞く、歌詞を聞かない、どっちも良い音楽の楽しみ方だと思う

 

が「歌詞のススメ」とタイトルに書いた以上、私は歌詞を聴くこともオススメしたい。歌詞そのものが胸に刺さる時もあれば、歌詞が音として心に刺さる時もある。

 

歌詞を楽しめば、1曲が2倍楽しめる

 

少なくとも、曲と詩それぞれ単体で楽しむよりずっと音楽の世界が広がると思ってる。

では。

 

◆本日の一冊◆

歌詞ではなく、詩を楽しむならコレ。

紹介記事も書いてます。