芸術家が虜になった“禁断のお酒”「アブサン」飲んでみた!なぜ“禁断のお酒”だったのか。

ペルノ アブサン [ リキュール 700ml ]

かつて“禁断のお酒”と呼ばれていたアブサン

「禁断の」とつくと興味が湧いてしまうのが、人間の性ってもんで。もちろん現在は「禁断の」とつく理由となった原材料は含まれていない。しかしその美味しさは芸術家を虜にして止まなかった「禁断の」お酒時代と変わらぬ美味しさのはず。

だってハマるもの

 

 

アブサン飲んでみた!

アブサント55 [ リキュール 700ml ]

アブサンは、フランスやスイスなどヨーロッパ各地でつくられている薬草を使ったリキュール。原料にはニガヨモギやアニスといった複数のハーブとスパイスを利用。

さまざまなブランドがあるが、どれも香りは爽やかで、THE・ハーブリキュールといった感じ。

 

禁断ポイント①かつての原材料

アブサンを調べると“禁断のお酒”の他に「幻覚を見る」などの表記が目に入る。「幻覚を見るだなんて、まるで覚醒剤や麻薬みたいじゃないの、危ないじゃないの〜」と思うが、それはもちろん過去の話。

現在販売されているアブサンで「幻覚を見る」ことはない

かつて治療薬として使われていたアブサン。しかしアブサンの主原料に含まれる成分が、幻覚・錯乱作用を生じさせるとして製造・販売が禁止されることに。 

18世紀になってフランスのある医師がニガヨモギを原料とし、蒸留を応用したアブサンの処方を考案しました。

当時フランス軍はこれを解熱薬として採用していましたが、連用すると幻覚・錯乱が生じるとされ、その後製造・販売が禁止になりました。

引用元:禁断の酒『アブサン』とニガヨモギ

アブサンの主原料であるニガヨモギには有毒成分「ツヨン」が含まれている。乱用することで幻覚・錯乱症状が生じるとされ、アブサンは製造・販売禁止の“禁断のお酒”になったのだ。当時は「ツヨンを含むお酒=禁断のお酒」だった、ということだ。

とはいえ、ツヨンの毒性は一度に大量に摂取しない限りは出ないものらしい

時代が進むにつれて、異常行動や中毒者、犯罪者との因果関係は薄いと判断されるようになり、現在はWHO(世界保健機関)において「ツヨン残存量を0.5μg/gとすれば承認する」とされている。

なので、かつて「禁断のお酒」だったアブサンを楽しむことができる。

 

なお、ゴッホアブサンによって破滅に追い込まれた芸術家だと言われているらしく、こんな特製箱に包まれたお酒(↓)がある(実際にはアブサンと異常行動の因果関係は薄いと言われている) 。

 

禁断ポイント②アルコール度数

「幻覚を見る」成分に注目が集まることの多いアブサンだが、芸術家が虜になり、破滅させられたのは「アルコール度数」が原因ではないかとわたしは考えている

というのも、アルコール度数が低いものでも40%程あるアブサン

大抵は70%前後で、中には89%超えるものもあるという。

そりゃ酔って錯乱するわな、と思うのだがどうだろうか。

 

飲んでみた!

アブサンには特徴的な飲み方があるが、それについては後述する。

まずストレートで飲んだ感想から。

ハーブやスパイスを含むリキュールではあるものの、青くささはあまりなく、むしろほんのりとした甘みがあって、とても飲みやすい「禁断の」お酒になってしまったのは、飲みやすくてバカスカ飲んで酔っ払って錯乱したからだと思う。

 

甘さもハーブとスパイスの効いた青い香りもしつこくないので、

  • ハーブリキュールのスッキリさがほしーい
  • でもミントほど強烈な爽やかさは求めてなーい
  • それから、まろやかな甘みをちびちび味わいたーい

な人におすすめである。

そしてぜひとも、見つめているだけでも酔いしれる、美しい緑色を眺めながら飲んでいただきたい。アブサンを飲むときは、ゆっくりとした時間を過ごす余裕も必要かもしれない。

 

アブサンといえばこの飲み方

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比較的アルコール度数の高いアブサン。しっかり味わいたいお酒好きさんは、ぜひともストレートで楽しんでほしいものだが、水割りで飲むことが推奨されている。

しかし、この水割りがかなり個性的

ただアブサンを水で割るのではなく、

  1. グラスの上にアブサンスプーンを載せる
  2. スプーンの上に角砂糖を1つ載せる
  3. アブサンファウンテンと呼ばれる給水器をセット
  4. アブサンファウンテンのコックを開き、冷えた水を1滴1滴角砂糖の上に垂らす 

角砂糖の上に垂れた水がアブサンの中に飛び込むと、あら不思議、アブサンが白濁していくではありませんか・・・!

じんわりじんわりと白濁していくアブサンを眺める時間、おすすめです。

 

アブサン飲むならこのお店

tabelog.com

それから・・・アブサンに興味が湧いたなら、ぜひとも行ってほしいお店がある。

それがオルタナティブである。

新宿三丁目の地下にひっそりと佇む、小さなバーカウンターのあるお店。地下へ降りる階段を進むと、薄暗い店内にさまざまなブランドのアブサンが並べられている。響き渡るハードロックとそこかしこに飾られたマリア像。異様な雰囲気満点である。

わたしが訪れた際には、デスメタルバンドで活動している方が接客してくれた。物腰柔らかで気さくな方。「アブサン初体験なんですけど・・・」というと丁寧に説明してくださった。店内の薄暗さとこじんまりさがあいまって居心地最高

アブサンに惹かれた理由に、「アンダーグラウンド感」があったのだが、『オルタナティブ』はアングラ感丸出しである。アングラ感が好きな人は、あっという間に虜になると思う。

 

虜になるので、相変わらず「禁断」かもしれない

ニガヨモギに含まれる有毒成分で狂わなくても、高いアルコール度数でヘベレケにならなくても、「美味しい!」ってハマっちゃうと虜になっちゃうから、人をめちゃくちゃ虜にするという点では、相変わらず「禁断」なのかもしれない

いずれにせよ、1度飲んでみてほしい。 

お酒にこだわりがある方はもちろん、雰囲気に酔いしれたい人にもおすすめなお酒だ。怪しさ満点だが、安心して飲める美味しさだし、紹介した独特な水割り以外にも美味しい飲み方がたくさんあるので、色々試していただきたい。

ぜひに。

では。

 

◆本日のおすすめ◆

よりアンダーグラウンドアブサンを求める方にはこれ!マリリン・マンソンプロデュースのアブサン!!!

 

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