こんにちは、齋藤吐夢です。
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福満しげゆきさんが描く奥さんの絵が、奥さんへの愛しか感じないので元々大好きだったのですが、この間そんな彼の著書を夫にプレゼントされました。
私の結婚した相手、夫も、なかなか個性的な人間ではありますが、彼がこの本をプレゼントしてくれたおかげで、男性の不思議な行動について理解が深まりました。
夫婦仲で悩む方、将来結婚を考えている方は、あまり考え込み過ぎず、福満しげゆきさんの『妻に恋する66の方法』を読んで、愛情表現かな?って受け流すと良いよ笑!
妻に恋する66の方法
漫画家・福満しげゆきさんの作品。
福満しげゆきさんと言えば、冒頭で紹介した『うちの妻ってどうでしょう?』の絵柄で知っている人も多いのではないでしょうか。
『僕の小規模な生活』等々でも分かるように、自虐の多い彼の作品。でも正直その弱っている姿が愛おしくて読み進めてしまいます笑。
高校時代より漫画を描き始め、『週刊少年ジャンプ』へ投稿するも、何の音沙汰もなく、漫画家になる自信をなくしてしまう。しかし、蛭子能収の漫画を読み、感銘を受けて『月刊漫画ガロ』の「4コマガロ」の常連投稿家となる。
人物紹介で書かれている”漫画家になる自信をなくてしまう”からもう愛おしさ全開です笑。ただ今回の話の主役は彼自身ではなく、彼の奥さんと、奥さんを愛する彼です。
妻を追いかけ回す夫
この本の中には、奥さんのもっちりした体型がたまらないだの、奥さんにちょっかいを出してみるだの、奥さんへの愛情がたっぷり詰まった描写がたっぷり出てきます。
もう、それはそれは。なるほど、人は好きでたまらないと、愛おしくなってしまうとこんなになってしまうのだな、と思った。
私にこの本をプレゼントした夫曰く、「スキンシップを図ろうとするとこうなる。だから諦めてくれ」ということらしい。
夫よ・・・この本を読んで癒され爆発、愛おしさ爆発なのは本当だ。でもそれはやっぱり第三者だから愛おしく感じるんであって、当事者はどうか知らん。
漫画の中でも奥さんは「来んとよ!」「見んでよ!」と時々しっかり拒絶している笑。
妻のためにはなってない笑
ただこの本のとても良いところは、一応章が分かれているのだけれども、章毎に奥さんのコメントが書かれている。そのコメントが絶妙に辛辣でたまらない。
「ちょっかいだけは本気で嫌」「そういうつもりで言っているわけではない」と妙に冷静な奥さんのコメントのおかげで、当事者側も救われる仕様となっている笑。
正直作品を読んでいても思うが、愛おしいには間違いないが、一方的な愛であることも事実だ笑。妻のため(何を持ってかは家庭毎に違うけど)にはなっていないと思う。
しげゆきさんの愛は、辛辣に言えば少しも生産性がないと思う。
私の夫が私に対して渡してくれる愛も、端から見ればただの惚気だろうが、そんなことより私は皿を洗ってほしいし、洗濯物を片付けてほしい笑。
愛しか感じない
ただね、ただ愛しか感じない日常の話が淡々と続くこの作品は、この世には必要不可欠だと思う。
だって愛おしいもの。
私は夫に食べ終わった食器はせめて流しに入れてほしいし、洗濯物は脱ぎっぱなしにしてほしくないけど笑、愛があるだけ有り難いのは事実だ。
それが理解できる作品なんだ、これは。
男性に対して、割と辛辣になりやすい女性の皆々様。気持ちは分かる。やっぱり愛をささやかれるより、家のことしてほしくないですか笑?
だけどたまにはこの本読んで、あなたを愛してくれている人のことを思い、末永くお付き合いを続けてください笑。
私はある意味諦めがついた。
これで笑。
では。
◆本日の一冊◆
1巻、2巻とありますが、どのページから読んでも癒されます。