【忘備録】『ムーンライト』観てきた。一生観続ける価値のある、愛することの美しさを描いていた。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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引用元:ムーンライト : 作品情報 - 映画.com

 

映画『ムーンライト』を観てきました。

 

観て良かったと、心の底から思ったので、ココで皆さんに紹介したい。

上映期間終了まで後少しかもしれない。もうやっていない映画館もあるかもしれない。でももし可能であれば、GWという楽しい期間のどこかで観てほしい。

 

人が人を愛するって尊いことだな、と思った。

 

ムーンライト

アカデミー賞ノミネート最多の『LA LA LAND』を抑え、アカデミー作品賞を受賞した今作品はLGBTQをテーマにした作品として話題になりました。

というのもLGBTQをテーマにしたストーリーが作品賞を受賞したのは、アカデミー賞史上初めてとのこと。歴史が変わっていく瞬間に立ち会えたということですね。

 

 

あらすじ

名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。自分の居場所を失くしたシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。 高校生になっても何も変わらない日常の中で、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに…

引用元:映画『ムーンライト』公式サイト

 

人を愛することの美しさ

私がこの映画を観て本当に良かったと思った理由は、愛することの美しさ丁寧に描いた作品だったから。

確かにLGBTQはテーマの一つになっているし、作品を分かりやすくするためには必要なものかもしれない。

 

でも性別も人種も年齢も人が人を愛するのに関係ないものだと分かる。

 

映画として

台詞は少ないけど、登場人物の心情表現が繊細に描かれているから、退屈する映画とは思わなかった。

もちろんエンターテイメント映画ではないから、眠くなる人はいるかもしれない。でも、演出も脚本も撮り方も演技も、全てが丁寧に作られていた

 

誠心誠意を込めて、この監督は、役者陣は、映画に携わった全ての人は、この『ムーンライト』という映画を撮ったんだと思った。

 

役者が素晴らしい

映画のポスターでも分かるように、主人公の目が特徴的だった

1人の人生を3つのチャプターに分けて、別々の役者さんが演じている。全員が同じ目を持ち、複雑な心情を丁寧に演じ切っていて凄かった。

 

特にチャプター1のリトル役(幼少期)を演じた少年の目は凄かった。私には決してヤク中の母を持った友人はいなかったけれど、複雑な家庭環境にあった友人はいた。

そしてその友人の目が、リトルの目に凄く似ていたことを思い出して、複雑な気持ちになった。

 

またチャプター1に登場するフアンという男性の、チャプター1ラストシーンの演技に注目してほしい

 

人を愛することがどれだけ愛おしくて、どれだけ大変なことなのか、たった数秒のシーンの演技で全て伝わるから。

 

優しい人

この映画に出てくる登場人物は、いじめっ子は正直いじめっ子でしかないが、大抵皆優しい人だ。優しいからこそ傷つくし、優しいからこそ受け入れてくれるのだと思う。

チャプター2もチャプター3も、胸がきゅーっと苦しくなって、映画を観終えた後、少々呆然とすることだろう。でもそれで良いと思う。

 

優しい人の優しい行い、人を愛するシーンを観て、きゅーっと苦しくなって良いと思う。むしろその優しい痛み忘れてほしくないし、覚えているべきだと思う。

 

この映画は一生観続ける価値があると思う。

手元に置いておきたいと思った。

愛することがどれだけ美しいことか知った

 

では。

 

◆本日の一本◆

音楽も美しいのでぜひ。