【忘備録】映画『ハードコア』は発展途上だったけど、一人称視点の可能性を感じた。

こんにちは、齋藤吐夢です。

一人称視点といえば、VRが想像できるのではないでしょうか・・・。

しかし最近は少々VRの熱狂が落ち着いてきたように思えます。

私も一度ゲームショウVR体感をし、YouTubeVR動画とスマホVRゴーグルで遊んだ以来、熱狂がおさまってしまいました。

参考記事:VR体験してきました。人生初の東京ゲームショウはなんだか凄かった。

 

さて、そんな中VR体験とまではいきませんが、全編一人称視点の映画が上映されています。その名は『ハードコア』。なかなか面白かった!

 

映画『ハードコア』

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出典先:ハードコア : 作品情報 - 映画.com

 

元々はこの映画を撮ったイリヤ・ナイシュラーが率いるパンクバンドの、一人称視点MVがベース

アクションカメラGoProを使ったMV映像が話題を呼び、この映画のプロデューサーでもあり、映画監督のティムール・ベクマンベトフがナイシュラーに呼びかけ、長編映画化に至ったのだとか。

 

▲誰でもアーティストになれる時代だね!

 

ストーリー

ネタバレなし

一度死んだ主人公である”あなた”が、めっちゃ美人でセクシーな奥さんの手でサイボーグとしてよみがえるのだけれど、悪の組織に奥さんが拉致される。"あなた"は敵の攻撃から逃げながら、自分の存在目的の真相に近づいていく。

 

一人称視点の可能性を感じた

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とにかく今回この映画を観て良かったところは、一人称視点の映画に可能性を感じたこと。これは間違いない。だって面白かったから。

確かに脚本・演出、キャラクター設定など、至らないというか「これは・・・どうだ?」みたいな部分ももちろんあった笑。

 

でも十分楽しめる映画だ。

 

ワクワク感が違う

やっぱり一人称の良いところは、まるで自分が体感しているかのような映像によるワクワク感だろう。

 

確かにGoProによる映像もまだまだ発展途上で、自分自身が映像世界へのめり込むほどには至らない。でも、臨場感は下手な演出をするより感じる。一人称だから。

殴られた時に頭が豪快に振られる感じとか、目の前で撃たれた人の血しぶきとかは、リアリティを感じるかもしれない殴られたことも目の前で人が死んだこともないけどね。

 

また全編一人称視点で撮り切った映画はほとんどないだろうし、そのやり切った感を見届けるだけでも十分価値ある高揚感が味わえる。

 

脚本も頑張っていた

どうかな?と思う部分もあったけれど、脚本も頑張っていた。ネタバレなし、としたので詳しくは書かないが、全編一人称で書き切った勇気と努力にあっぱれである。

絶妙に集中力の途切れない上映時間。怒濤のように襲い来る敵達。多分割とテンポは良い部類に入るだろう。

 

 

”ジミー”に注目

脚本・演出で評価したいのは”ジミー”という男の存在だ。この作品でキーパーソンと言える。キーパーソンというか狂言回しというか、割と大事な役割を担う。

彼の設定のおかげで、世界観に入り込みやすいし、彼の存在が自然に入り込むおかげで、説明台詞が回避しやすくなっていた。それでも多少は説明台詞が多いけど。

 

私個人としては、”ジミー”のおかげでこの映画が観やすくなったとも思う。それだけ重要な役割だ。彼を観る目的で観たって全然おすすめする。

 

難点は”酔う”

難点は言わずもがな”酔う”ということ。

 

こればっかりは未だ回避できない。VR映像はガンガンに酔う。臨場感溢れる一人称視点はアクションが大きければ大きいほど酔う。避けられない。

映像にただでさえ酔いやすいという人は、酔うわ、殴られて頭が振られるわ、落っこちて地面転がる映像で目を回すわで散々だと思うので避けた方がいい。

 

三半規管の強い人なら率先して観るべき映画だと思う。

 

可能性を知りたいならぜひ!

とやかく言ったけれど、オススメできる映画ではあった。映画として面白いかどうかで言えば中の下かもしれない笑。ただ可能性を知りたいなら観る価値はある

 

今後に十分期待できる。

 

では。

 

◆本日の一冊◆

スターウォーズVR映像が発展したら、現実に戻れない自信がある笑。