LA LA LAND観てきた。良い映画は過去を抉ってくる

こんにちは、齋藤吐夢です。

 f:id:tomu_saito:20170325104335p:image

Instagramで公開した絵です〜

 

LA LA LAND観てきましたよー。観てきたのは金曜日ですが、色々とダメージが大きすぎて笑、ようやっと書くことができます。

 

映画を観ての感想と、どんな人が見ると私のようにダメージを受けるのかお教えします笑。

 

映画の感想

映画を観ての感想には、なるべくネタバレがないようにします。

が!チラとネタバレ的なものが流れ出ても申し訳ないので、少しでもネタバレを許さない!という人は引き返してくださいね笑。

 

明るい気分になる演出

兎にも角にも私は演出に好感が持てた。いやー明るい気分になりますね。途中カメラワークで酔ったりはするんだけど笑、ミュージカルはやっぱりちょっと夢見心地な絵が欲しいものです。

 

とにかく明るい気分になれるので、言うてしまえばもうオープニングで(ああ...良い映画だ!)と思わせる力量、腕力があった笑!

 

演劇やミュージカルに抵抗がなくて、むしろあの夢見心地感で心揺さぶられる人は、オープニングで泣くんじゃないかな。私は耐えたね笑。

 

映画と音楽の世界が好きなのね

後一度過去記事でも書きましたが、この映画の監督はスポ魂映画『セッション』(スポーツじゃないけど)の監督です。

だから愛がダダ漏れ

映画と音楽の世界がものすっっっごい好きなんだね、この人。と思った。愛が重いよ〜笑。

 

でも、本気で好きな人の語る"それ"の愛って素敵よね。私は好感が持てる。私はオタクが語るオタク話に尊敬の念を感じる。だから、観ていて感動した。

 

主役2人が凄い

主役2人の演技にひきこまれる。誰がどう見たって2人は互いに惹かれてるのが分かる。でもわざとツンツンしたりする。分かりやすくデレデレしたりする。その姿が愛おしい。

 

ラブストーリー的な雰囲気ももちろん感じるけどそれ以上に、男女という関係以上に、互いの才能を尊敬し合う人間2人の感情がとっても好感が持てた。

 

こんな風にして互いを励まし合う存在は、別に男女ではなくたって素敵な姿で。たまたま今回は"映画"として男女を置いたけれど、性別を置いておいたとしても、素敵な関係だったと思う。

 

ライアン・ゴズリングに一目惚れ

それでねえ、困ったことにライアン・ゴズリングに一目惚れです。困り顔で微笑むライアン・ゴズリング。頭を下げると垂れてくる前髪が異様にエロいライアン・ゴズリング。真っ直ぐエマストーンの顔を見つめるライアン・ゴズリング。謝るゴズリング。喜ぶゴズリング。

 

好き〜笑。

 

この間ライアン・ゴズリングが出演する映画『ナイスガイズ』を観て、そこでも惚れたのですが、いやーハマっちゃったな笑。

 

ライアン・ゴズリングほいほいですよ笑。

 

ダメージの理由

では、こんなに良い映画だったのにダメージを受けた理由をお話しします。観終えた後に良過ぎて死にたくなる、のは私ぐらいだと思いますが笑、本当に死にたくなった笑。

明るくて前を向ける映画の反動がひどくて、おうち帰ってボロッボロ泣きました笑。映画の感動半分、もう半分は過去に引きずり戻されたことによる悔し涙です。

 

ずっと愛してる

これは完全に私特有のものですが、もしあなたが好きで好きでたまらなかった人と喧嘩別れではなく、理由があって、互いに好きなのに勘違いやら色々理由があって、別れた経験があるなら、その相手への想いが湧き戻ってくるので気をつけてください笑。

 

先にも言った通り、決してこの映画のラブストーリー要素は強めではないけど、何だろう、交際とか結婚の肩書きを得るだけで、男女だというだけで(男男、女女でも)かつての関係を説明するのは複雑になる。

 

そこをがっつり思い返されて苦しくなる。最後のエマとライアンの笑顔は窒息する。素敵すぎて切なすぎて美しくでも苦しい。

 

ちょっとでも心に忘れられない人がいると思い出すから気をつけろよ笑。

 

諦めなければ、という話について

twitterとかキュレーションサイトでもよく見るけど、成功者は成功するまで諦めない的な逸話あるじゃないですか。

 

この映画はある意味その逸話を後押ししてくれる要素があると言えるのですが、諦めなければ夢は叶う!という言葉に説得力を持たせるためには覚悟がいる。

 

私はそれこそ主演のエマストーン的立ち位置を目指してましたさ。でも病気にチキりました。実はまさに今も再発疑惑が浮上していて不安のど真ん中にいます。

健康だったら諦めなかったのに!という誰にも当たることのできない怒りを思い出してしまってしんどかった。

成功する前に体が動かなくなるリスクを察知してしまう自分が悔しくなってしまった。イキイキしていた5年前に主演のエマのような出会いをしていれば、とか要らん妄想に囚われてしんどかった笑。

 

この映画は夢追い人を応援しながらも、劇薬的な部分もある。

 

多分今、時代が"こういう世界"を望んでいるのだろうと知ったけど、これはこれで劇薬なんだよね。

 

こういう人は多分"やられる"

私が思った"やられる人"。

 

  • 忘れられない人がいる
  • 忘れられない過去がある
  • 覚悟はないけど夢がある
  • 夢を諦めたことがある
  • 諦めた理由を半分理解できている

 

こんな人は多分良い映画だ!と思いながら心をぐっちょぐちょに抉られるんじゃないかな。そこそこしっかりとした刃物で抉られるので、覚悟してね笑。

 

それでも良い映画過ぎて

それでもねえ、良い映画過ぎて映画の音楽が全然頭から離れない。映画を観終えて小躍りして出てきた男の人がいるという逸話を両親から聞いたのだけれど、気持ちはわかる。

 

私も歌いながら帰ったから笑。

 

私が一番イキイキしていた過去に引き戻されてしまって、過去に引き戻されて悲しくなったけど、それでも過去そのものを晴れやかに思い出すことはできて嬉しかった。

 

映画としては最高の作品だった。映画と音楽を愛する監督の愛がダダ漏れだった。

 

好き、嫌い、は一旦置いておいて、良い映画を観に行ってください、ぜひ。

では。

 

◆本日の一本◆

ハマると抜け出せない(麻薬かよ笑

 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック