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【退職を振り返る】退職前、後輩や上司に伝えたかったこと。「心身ともに健康」であれ。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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春の人事2017というトピックを見つけ、春の入社式のことを思い出した。

入社式という謎の行事の中で、私は先輩社員代表として式辞的なものを読んだ。そしてその2ヶ月後、休職してしまうのだが。

我ながら式辞で伝えたいことを伝えた後、休職する流れは「かっこよくない、むしろかっこわるい」と思っている。が、それでも後輩や上司に伝えたいことが伝わっていたとしたら、嬉しい。

 

退職前、伝えたこと

その前に少し、私の勤めていた会社と、通っていた中学校の共通点についておつきあいいただきたい。私の中では一種のトラウマなので、共有させてください。

 

私が勤めていた会社では、ギャグみたいな軍隊式入社式が行われていた。いや、そこにいる社員の皆様は至って真面目なので、不真面目に捉えていたのは、多分、私だけだったんだろうけど。

軍隊式と私が呼んでいるのは、新入社員が両手足をピンと伸ばし、回れ右して次々に上役に大声で挨拶をし、礼も声も全て合わせる必要があったからだ。

 

私が通っていた中学校も、皆思春期だから結局反抗していたけれど、両手足をピンと伸ばした整列をしなければ執拗に叱られた。

そもそも運動会にマスゲーム北朝鮮のメディア映像でよく見るアレ)が導入されていた時点でだいぶ面白い学校だと思う。

 

そんなことに時間を費やすのが本当に嫌だった私だからこそ、会社を辞めたのだと思うし、自由すぎる校風の高校へ進学したのだと思う。

 

式辞を詠む

とはいえ、一番年長の人が先輩式辞を詠まなければならない、このどうでもいい決まりを改訂するにはまだぺーぺー過ぎて、私は式辞を詠むことになった。

ただ基本的には過去の先輩方の文章が人事部からホイと渡され、「これみたいに書けばいいから」と指示されるのであった。言うことはほぼ決まっていたのだ。

 

そこで私は反抗した

 

最後の一文に関しては、会社の方針を新入社員にしみ込ませるような文章だったから、書き替えたところで人事に全て修正されるのは分かっていた。

が、3段落で構成される全ての文章1から考えた

 

そして「会社のため」ではなく「自分の人生のため」に働いてほしいという思いを書きなぐった。

 

心身ともに健康に

その中の1つが、「心身ともに健康に」だ。正直この3〜4月の時点で、私の頭は「退職」でいっぱいになっていて、とてもじゃないけど「心身ともに健康」ではなかった。

だけど、好きでこの会社に入った同期の存在も知っているし、働くことに対する価値観は人それぞれである。

 

ただ「働く=心身ともに不健康になるためのもの」になってほしくないのは、多分誰だって一緒だ。わざわざ不健康になるため、働くのはちゃんちゃらおかしい

 

そこで私は過去の文章に書かれていたような、「取引相手を思って行動する」「経済についてよく学ぶ」など、仕事に役立つであろう大事なことをあえて全て取り除き、「生きる」ことに執着して書いた

 

やっぱり書き換えられる

もちろん私の文章能力は突飛な才能があるわけではないから、内容だけでなく文章構成の方面からも訂正が加えられ、「これ、私書いてませんけど」ぐらい書き換えられた

どうせそうなるだろう、とは予想していたが、あまりに笑えるほどの訂正に、心地よく

「うん、辞めよう」と思えたものだ笑。

 

が、一番大切なのは式辞を「詠む」ことだ。私は元・演劇研究部だ。

 

目立ってやる・・・!

 

謎の決意を胸に、そして誰も期待していないにも関わらず、私は入社式で目立つことに決めた(主役は入社1年目の彼らだというのに)。

 

入社式当日

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入社式当日、私はTED※のスピーチを意識して詠んだ。私がかつて新入社員だった時、先輩の式辞はただ読んでいるだけだった。くだらないかもしれないが、ただ文章を読みあげるだけのスピーチが私は心底嫌いだった

 

だから私はTEDを意識した。誰も頼んでないのに、自信満々のスピーチをした。新入社員、そして彼らを取り囲む軍隊式な上役達の目を一人一人見つめるかのごとく見回しながら読んだ。

 

演劇研究部に入った理由は「演技をすれば皆が私を見てくれるから」である。そんな自意識過剰女にとって、この空間は最高に心地よい場所でもあった。

 

かつ、伝えたいことをどれだけ相手の胸に刺すことができるか、挑戦するには最適な舞台だった。「心身ともに健康に」、この言葉を言う時には一瞬間を置いて、一言一言口を開いて言葉を吐いたことを覚えている。

 

※TEDはアメリカの非営利団体なのですが、価値あることを世に伝えるために様々な分野の人が自信の研究などについてプレゼンをします。それがすごく面白いんです!

TED Talks | TED.com

 

私自身が叶えられなかった

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とまあ、こんなドラマチック風に書いておきながら、私自身が「心身ともに健康」を叶えられていないので、突然”今”に話を戻す。

 

入社式で悦に浸っていた私は今、パソコンの前でブログを書き、情報収集時間と執筆量と執筆料を見直して落ち込みながら仕事をしている。

個人的には今まさに「心身ともに健康」ではあるが、会社内でそれを叶えられなかったから、くそダサい先輩とも言える。

 

入社式から2ヶ月後の6月。私は朝礼中に動悸と吐き気、腹痛を催し、その翌日には泣きわめきながら「退職」を申し出たのだ。かっこわるいことこの上ない

 

くそダサいけど、いいや

しかし、まあ、結局のところ、「会社に向いてなかった」だけとも言える。

後輩への格好は一切つかないけれど、私個人としては「心身ともに健康であれ」と言った言葉がそのまま自分に刺さっただけで満足っちゃあ満足である

くそほどダサい思い出だな、と思いつつ、満足である。なんせ、今の経済的厳しさの方がワクワク感が違う

 

働く意義が自分の中で確固たるものとしてある。

 

とにかく、だ。

入社が決まっている人も、転職する人も、退職する人も、理由はそれぞれあるけれども、「心身ともに健康に」簡単そうで難しい

 

当たり前のことなのに、当たり前にできないことは多い。だから、時々は立ち止まって自分のことを自分で面倒見ることを思い出して、果たして今私は「心身ともに健康」と呼べるだろうか、と疑問に思ってほしい。

 

では。

 

◆本日の一冊◆

ズーニーさんの本は、励まされます。

トピック「退職」について

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