料理が嫌いでもいいじゃないか。『食べるのが好き 飲むのも好き 料理は嫌い』

こんにちは、齋藤吐夢です。

 

苦手なこと、ありますか?

苦手を克服しよう!とかそういう運動(?)が一般的な世の中ですが、苦手なものは得意な人にやってもらうのも一つ合理的なんじゃないの?なんて思う今日この頃。私が苦手とするものの1つ、料理について潔く語るエッセイ、見つけました。

 

食べるのが好き 飲むのも好き 料理は嫌い

 

脚本家である作者内館牧子さんの語る、料理本なのですが、料理雑誌に収録されていたにもかかわらずかなりの勢いで料理嫌いを語っています笑。それがまたいいんですわ。

 

料理嫌いな内館さんが可愛い

食べることも飲むことも大好きな内館さんは、料理ができないわけではありません結婚適齢期に料理教室にきちんと通い、料理のノウハウはしっかりと理解しています。そのうえではっきりと嫌いとおっしゃる

 

つくることは嫌いで、食器が大好きなので、盛り付けはものすごく丁寧に行い、そのために内館さんの食卓に現れた料理を見て、男女問わず「すごいね、料理得意なんだね」と勘違いされてしまう。

そんな時、内館さんは男のロマンを打ち消さないために「つくりました」とさらりと答えつつ、本の中で「どうかこの本を読まないでくれ」などという。この素直な感情表現がたまりません笑。

 

性格の悪さが可愛い

なお、料理が得意な女性に対する噛みつき方もえげつなく「性格悪そうだな、この人・・・」なんて想いながら笑、本を読み進めていたら案の定自分で「自分の性格悪い」と記述していて笑ってしまいました。

 

私が大好きだったのは、得意料理を聞かれた女性の中で、漬物だけは得意と言った女性が陰ではトイレで煙草を吸うような女だったのに、男の視線を1人占めした・・・といった話の中で内館さんが放つ「漬物女」という名称・・・!

そんな女に対して「その漬物女は・・・」などと書いてしまう内館さんのピュアな悪の心と言ったら!

 

こういう女性が女性は大好きです笑。

 

嫌いでも苦手でもいいじゃないか

料理が苦手でも嫌いでも、内館さんの食に対する意識が高いことに変わりはなく、食べること飲むことに真摯に向き合っているからこそ、結局こんな強い題名でありながら全然嫌な気分がしないのです

それどころか料理が嫌いでもアイディア次第で相手の心を楽しませることができると知ったら、世の料理苦手な男女は大喜びでしょう!だって料理嫌いの内館さんのお相手は皆一様に料理を見て喜んでいるのだから。

電子レンジでチンでもいいじゃない。美味しいのだから。

そんな内館さんの可愛らしい開き直りが心に響く一冊。

 

料理が嫌いでも苦手でも別にいいじゃないか。

では。

 

◆本日の一冊◆