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不安を抱えて生きている人へ。『隅田川のエジソン』でとりあえず前を向いてみよう。

こんにちは、齋藤吐夢です。

 

仕事を退職することを決めてからというもの(現在退職手続きで消耗中)これからの毎日が不安で仕方ありません笑。好きなことして生きるぞ!うお~!と勢いづいてはみたものの、不安が全くないといったらそんなの嘘になる。

 

隅田川のエジソン

 

図書館でふと目に入った小説がこの『隅田川のエジソン』でした。隅田川のエジソン。口に出して読んでみると、なぜだか温かいような、でも発明家エジソンという名前の響きがかっこいいような、そんな感じがして読み始めました。

あらすじ

「東京は人間がいちばんあったけぇ場所じゃねえか?」。隅田川の河川敷で暮らす硯木正一はしみじみ思う。ホームレスと呼ばれるものの、家はある。しかも、三食、酒、タバコありの優雅な生活。バッテリーを使えばテレビも楽しめる。東京にはほしいものがなんでも落ちている——。実在の人物をモデルに描く、自らの知恵と体を使って生きる男の物語。

 

坂口恭平さんという人

作者の坂口恭平さんという方は、私のブログでも数回紹介したのですが、双極性障害を抱えつつ、ユニークな発想で生活を切り開いていく男の中の男です。奥さんと子供の懐の広さも感動する『坂口恭平 躁鬱日記』は必見です。

建築家であり、作家であり、絵本も描き、歌も歌う。のびのびと毎日を生きている坂口恭平さんの書く文体はかなりのびやかで、小説も随筆も坂口恭平さんらしい「生きていけるさ、なんとかなるさ!」感が充実していてたまりません。

 

生きる気力がわいてくる

隅田川のエジソンみたいに、建築に関する知識に満ち足りているわけではないし、そもそも女性が一人で路上生活するというのはこのご時世、というか世の中リスキーなわけで、思い立ったら即行動に出れるかというとそうではないけど。

 

でも、生きる気力がわいてくる

 

とにもかくにも主人公たちが前向きなんです。無一文だけど、十分暮らしていけるんだよ!って前を向いて言ってくれる。決して開き直りじゃない。そんな台詞や行動ですごく励まされるんです。

リアルな取材をもとに描かれた世界観なので、もったいない精神が豊富な彼らの姿は感動できます。隅田川の花火大会の後の描写とか最高です。なんで皆もったいないことするのだろう、と思いつつ、隅田川に住む人達のためにわざとものを置いていきたくなったりもしてしまう・・・。

 

アイディアなんて沢山ある

特に主人公のスーさんなんて男はすごく器用で、人あたりが良いから人からモノを受け取る時には交渉から入る。無一文で家もない時でも、どうしたら「なんとかなる」かを考え抜いて行動する

アイディアなんて沢山あるし、それを実行すればまた新しいアイディアが浮かぶというもので。根拠もないし、”とりあえず”なんて言葉が前についてはしまうけど、頑張ろうと思える小説です。

 

ホームレス生活だけにとどまらず、人間ピンチになったら何とかなるもんなんじゃないかと。アイディアはほじくりだせばいくらでもでるんじゃないかと。どん底まで落ちたとしても後は這い上がるだけなんじゃないかと。

 

とりあえず楽しく過ごせば

先行き不安な毎日を送る私は、時々猛烈にネガティブになります。それは私も双極性障害やら自律神経失調症やらそういう精神不安からくるものかもしれないけれど、でもこの本を読むと知らず知らずのうちに前を向ける

何が起こるか分からないことに不安がってたって楽しくないよ、と思い出させてくれる。何が起こるか分からないけど、今をまずは楽しもうよ。なんとかなるさ、と思い出させてくれるのです。

 

建築やホームレス生活に興味があってもなくても、ぜひ。

では。

 

◆本日の一冊◆

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