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さみしがり屋のベクトルが違うのも、さみしいもんだね。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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夫からのラインは突然である。

突然ではない場合というのは、例えば「ご飯外で食べてくる」「帰る」「今日飲み」とかなのだけれど、突然のラインというのは、彼がその時目に入った情報や出来事をすぐにでも共有したいときのラインを指す。

 

今回の場合はある老夫婦の話だった。

 

主人が亡くなって二ヶ月後の話

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誰かが投稿したツイートのようなのだが、そこには旦那さんと仲睦まじく過ごしてきた女性が、旦那に先立たれ、「私も一緒に死にたかった」と深く悲しんでいたはずの彼女が見せた新しい感情についてのツイートだった

彼からこの画像と共に送られてきたのは、「考えさせられる」という一言だった。私はあまりにも伸びやかな彼女の感情に感激し「なんか素敵やんけ」と返した。

 

恐らく彼も私も

そしてこの画像を突然送ってきた彼の本心について考えることになった。

彼の添えてきた一言は「考えさせられる」だったが、私にとっては、特に今、女性という性別が背負わされる様々な役割から逃げたがっている私からすれば「考えさせられる」どころか「理解できる」内容だった

 

恐らく彼も私もさみしがり屋であることに違いない。

 

でもこのさみしがり屋のベクトルの強さも方向もきっと違うんだと思った。私は彼が放った「考えさせられる」という言葉に本当は共感すべきだったのだとも思った。けれどしなかったのは、私には「理解できる」話だったからだ。単純なこと。

 

だからさみしくなった。

 

男女の感覚の違いはさみしい

私達の関係は非常に分かりやすく、互いに好きな恋愛映画を挙げよと言われればきっと彼は『君に読む物語』だし、私は『フローズンタイム』だ。どちらもさみしさを抱える映画であることに違いはない。

 

ネタバレを防ぐために端的に説明すれば、『君に読む物語』はある男がある女のために一生懸命昔話を続ける話であり、『フローズンタイム』は失恋をきっかけに時間が止まるようになってしまった不眠症の青年が、時間が止まったことをきっかけに新たな女性に恋をする話だ。

 

特に彼の「考えさせられる」には、『君に読む物語』の影響が色濃く出ているようにも思える。物語のラストは・・・このツイートの真逆のようなものと思ってもらえればいい。

 

要するにきっと彼は、生涯愛すと決めた人と健やかに生きていくこと本当に大切だと思っているのだろう。一方の私には悲しくも私のことしか見えていないのだ

 

私は私が幸せであるためのことばかり考えて、さみしくなっている。

 

さみしさのベクトルを確認した方がいい

もし読んでくれたあなたに恋人がいるなら、配偶者がいるなら、大切な人がいるなら、一度さみしさのベクトルを確認した方が良い。別にそれが全く一致してろ、というわけではないし、一致していてもいなくても二人がさみしさを埋め合えるならそれでもいい。

 

ただ突然、片方がさみしさを訴えてきた時に、その感情を投げ飛ばさないようにした方がいい。私は多分この画像の一件で、彼を投げ飛ばしたことになるだろう。

 

一致しなくてもいいけど、理解はしてあげるといいよ。

では。

 

◆本日の一冊◆

噛み合わない系の小説。

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