ドラマ化したら誰が森若さんを演じてくれるんだろう。『これは経理で落ちません!』

※2018年6月27日更新

 

 『これは経理で落ちません!経理部の森若さん』

この本を読んだきっかけ

簿記の試験を受けまして。

試算表に数字を埋めていくのが面白かったんです。貸方・借方に記載した数字が正確に合うことの気持ちよさを知った私は、経理部の仕事に興味を抱きました

そんな折、出会ったのがこの本。

経理部が舞台の小説なんて滅多に見ないじゃないですか・・・と即決。

 

あらすじ

森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。~ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?

 

『これは経理で落ちません!』の魅力

日常描写がリアル

この物語はフィクションです。

かつてわたしが会社員として勤めていたときは、経理部とはほとんど関わりがなかったので、世界観がリアルかどうかはわたしには分かりません。

けれども、日常で起こりうる「人間関係のドラマ」の描き方はリアルです

黙々と仕事をこなし、人から「怒ってる?」と聞かれてしまう森若さんは、実際に会社員として存在してそうなイメージ。

業務時間外に駆け込む営業部や、開発部の領収書の描き方は「お、なんか見たことある風景」と思わせてくれました。

 

森若さんがかわいい

フィクションの中の登場人物なので、主人公の森若さん像をつくりだすのは読者の特権なのですが・・・多分、全員森若さんを可愛く想像していることと思います。

森若さんの描写はとても可愛らしいです。

「社内の人間関係には出来る限り、首をつっこまずにいたい」、少しクールな印象を与える女性ですが、週末には必ずネイルを塗り替えているという描写が可愛い!

休日にはちょっと派手なネイルをするなんて描写も、可愛い!!!

ドラマ化したら誰が森若さんを演じてくれるんだろう・・・。

 

登場人物の「いるよね、こういう人」感

元会社員のわたしからすると、この小説に出てくる登場人物の「いるよね、こういう人」感も魅力のひとつです。

同期といる時ははしゃぐけど、仕事中は社内規則を守り、無駄話は一切しない女性社員とか、ウワサ話が大好きで、もはや生き甲斐な女性、なぜか同性に対しては威圧的な女性、普段不愛想だけど実は社員思いの上司などなど。

わたしが勤めていた会社にはいなかったけれど、登場人物のひとり・山田太陽のような爽やか男子は実在するんですよね。まっすぐなのかバカなのか、しっかりしてるのかルーズなのかわからない、そんな男性です。

 

ドラマ化したら面白そう!

非常に読み進めやすい小説なので、ドラマ化したら面白そうです。わたしだったら森若さんに誰を当てはめるかなあ・・・個人的には多部未華子さんとか小松菜奈さんだったらいいなあ、なんて考えてます。

今1〜4巻まで出ています。

ぜひに。

 

◆本日の一冊◆