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食事と日常生活を整える。『禅と食』は静かにお叱りを受けたいあなたにおすすめ。

こんにちは、齋藤吐夢です。

 

以前東京国立博物館で『禅展』を観に行ったのですが、いまだに鑑賞したときの静かな感動が押し寄せてきます。日本の文化って静かでいいなあ、独特でいいなあ、誇れるなあ、って思いだす度、思っています。

 

▼過去記事

www.tomutomu-corp.com

 

そんな『禅展』で思わず購入した本が『禅と食: 「生きる」を整える (小学館文庫)』。作家さんの名前は枡野俊明(ますのしゅんみょう)さん。名前は存じ上げていたのですが、まんまとファンになりました

 

『禅と食』を読んで

私は文化としての宗教は好きですが、信仰としての宗教は属していません。そんなことを念頭に、禅と食で綴られた話を読み進めていったのですが、実に禅の教えは丁寧で平等な教えですね。素敵な教えですが、私だったら修行に耐えきれません笑。

 

日常生活そのものが修行

禅と聞くと、坐禅や読経、写経のような修行の様子が目に浮かぶのではないかと思います。私も一度高野山の宿坊に泊まり、瞑想や写経体験をして「あ~落ち着くわ~」という体験をしてきたのですが笑、禅宗ではこのような修行だけでなく、日常生活も修行の一環であるという考え方があります。

 

禅では行住坐臥(ぎょうじゅうざが)(歩くこと、とどまること、座ること、寝ること)が修行と考えられています。つまり、みなさんが日常生活を送るなかでおこなっているすべてのこと、あらゆるふるまいが自分を高めるための、自分を輝かせるための修行なのです。

 

当たり前のように行っていること、そのものがすべて自分のための修行になるという考え方。なんか陳腐な言い方になってしまいますが・・・かっこいいですよね笑。

 

食事も修行の一環である

そのため、食、食事の時間、それはつくることも食べることも片づけることも全て、修行につながると考えられています。そしてこの本の中で一貫して説かれているのが、

 

選り好みをしないこと

 

食材を対等に扱って料理を行う事

作る時も心を込めてつくること

手抜きをせず一貫して丁寧につくること

片づけまでしっかり行うことで料理とすること・・・など。

 

タイトルにも書きましたが、生活習慣について静かにお叱りを受けたいのであればおすすめの一冊です笑。

まさしく、人や自分の感情に左右されて料理をしてしまう私は、全くもってこの食事の道に通っていません・・・反省大賞。

 

章の目録から、今日のひとことを選ぶ

第一章は「食事をつくることは心を整えること」

第二章は「人生を深める食事作法」

第三章は「毎日が輝きはじめる丁寧な食習慣」

第四章が「贅沢な粗食のすすめ」です。

 

目録を一文字一文字丁寧に読み込むだけでも心洗われます。

食事に向き合いたいと思ったら、目録から今日のひとこと、今日の目標を選ぶというのもいいでしょう。私は最近、「一口食べたら箸を置く」を意識するようになりました。

 

一口食べたら箸を置く

これは、口の中で味わっている食材に対して真剣に向き合うということだけでなく、対人への印象にも関わってくる綺麗な作法です。口に物が入っているのに、箸を持ったまま次の食事に手を出そうとするのはあまりにも落ち着きがない。

よく噛んで食べる満腹中枢が刺激される、という知識はなんとなく知っていても、がっついちゃうんだよな~って人は、食事の量でなく所作から正していくといいかもしれない

 

粗食だけが禅ではない

高野山へ行った時の目的の1つに「精進料理が食べたい!」という、食欲という欲を全面に押し出した状態で禅に臨んでしまったようなものなのですが笑、精進料理や粗食だけが禅というわけでは全然なくて、日々の出来事への接し方が禅なんですよね

全てを禅の教えにのっとり・・・は難しいですが、自分が荒んでるなって思った時に『禅と食』を読み返すのは良い方法かもしれない

 

食事の本というよりは、食という身近なものから読み解いた人生論です。

ぜひに。

 

では。

 

◆本日の一冊◆

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