『ノーマ、世界を変える料理』食べものに興味がなくても、ロックなシェフにきっと驚くよ。

こんにちは、齋藤吐夢です。

 

 

 

食べることは好きですか?

私は好きです。お家で誰かと一緒に食べるご飯も好きだし、美味しい酒とともに食べる洒落たつまみや素朴なつまみも好き高級な料理を食べに行って新しい体験をするのも好きです。

今までは食べることに保守的だったけれど、最近は五感をフルに使ってする食事が本当に楽しくて一口一口考えながら食べるのが本当にたまりません

特に結婚式の料理がきっかけで、改めてフランス料理というものに向き合ってみたのだけれど、簡単に「おいしい!」と言えないあの複雑な触感と一瞬頭に浮かんでしまう「この食材は何?」という感じがたまらなく好き

好きなくせに暴言吐くと、テリーヌとか食感わけわかんないからねw生なのかゆでたのか、はたまた今口の中で踊っているのは野菜なのか肉なのか魚なのか、みたいなね。スープのジュレとかも理解に苦しむw大好きだけどww

 

『ノーマ、世界を変える料理』

そんな中、世界一位に輝いたレストランを描いたドキュメンタリー映画を見つけてしまいました。それがこの『ノーマ、世界を変える料理』です。

料理のジャンルは“北欧”。

そんなこと言われても、一体全体どんな味なのか、見た目なのか想像つかないですよね。私も実際に味わったことはないのですが、写真や記事によるとなんだかとってもトリッキーな見た目の食べ物を味わうことができるといいます

 

 

料理が面白い

例えば、森に”さりげなく”生えていたキノコを”さりげなく”収集していた人から買い付けたキノコによる料理だったり(あまりのさりげなさに毒の有無が一瞬心配になるほどw)。

北欧の地に住まうをそのまま料理に使ってみたり、花びらを一枚一枚丁寧にはがしてオイル漬けにしてみたり、ネギの中にネギを入れて真っ黒焦げに焼いて出してみたり(そう見えているだけで意図は他にあるんでしょうけど!)。

見た目だけでもとっても興味深いのだから、一度でいいから口に入れてみたい好奇心のわく料理が次々に登場します。それは「美味しそうだから」と言った単純な感情だけでなく、「ど・・・どんな味がするんだよ」と一瞬引いてしまうようなものもありますがw

 

シェフの生きざまが面白い

ただそんな魅力的な料理以上に、このノーマを世に送り出したシェフ“レネ・レゼピ”が最高にクールで、料理に興味がなくとも楽しめる映画です。

彼のインタビューのところどころに私達の想像するシェフ“らしからぬ”口調で話すので、最高にロックなんです。はっきりとした物言いに感動します

「●ァック」「●ット」をかなりの頻度で連発しますw

「“ミシュランの星を取った”という理由だけで来る客なんて願い下げだよ

というあまりにもスカッとする発言が飛び出すこともしばしば。

真剣に食に向き合うからこそ、スタッフが失敗すると観ているこっちもへこむぐらいドギツい言葉で叱りますが、その眼差しはいつだって真剣そのもの。妥協なんてしません。

その分、仲間と共に新しい食を開発する風景では正直な言葉を投げられたスタッフは全力の“”で返してきます。彼の熱意に惹かれて同じ厨房に立っている人しかその場にはいません。

 

集団食中毒という過去もある

『ノーマ』ではかつて、食事をした60数名がノロウイルスに感染したという事故が起きました。食事で提供したムール貝が要因だったそうです。そのため彼自身はたいして気にしていないというものの、世界一の称号が外れたことがありました。

けれども彼はそこでも言うのです。

ノロウイルスなんて糞くらえだ」

その先にあった言葉は、ノロウイルスのような事態はもう二度と出さないという気概と、風評被害があったとしても信念は貫き続けるという確固たる意思でした

この強い意思があったからこそ、世界一の称号は彼の手に再び戻ってくるのです

 

夢ができたよ

ノーマ、世界を変える料理 』を見ると”の概念が覆されますただただ、食べ物が楽しくて仕方がなくなります

そんな私には将来の夢ができて、それはいつかきっとノーマで食事をとることです。

その時の私の感想が「結構まずかった」でも構わないんですww

レネ・レゼピという存在がつくりあげた北欧料理を死ぬ前に一度味わってみたい。その夢くらいは叶えたいな、と思えたのです。

舞台の裏側を見ると、余計それを知りたくなってしまうものです。

では。

 

◆本日の一冊◆

 

 

この本で知ったの。