オーガニック化粧品を知りたいなら、『科学者が考える、リアルオーガニックライフ』を読もう。

こんにちは、齋藤吐夢です。

▲著者北島寿さんのブランド【MiMC (エムアイエムシー) 】です。

 

オーガニック化粧品に興味ありますか?

オーガニックという言葉には“有機”という意味があります。人間の科学的な進歩が全て悪だとは決して思ってほしくないのですが、自然ではないものに対する不安というのはあるかと思います。

食品関連でいえば、化学調味料残留農薬についての話題が挙がるかと思います。体に蓄積すると悪いだとか、舌がその味に依存してしまうだとか・・・。

私は正直言って、どんな物質も分解していけば原子といった化学的な存在になるだろうし、生まれてからすぐに化学や科学は身の回りにあふれているので、「何を今さら」的な感覚に陥ることはあります。

しかし不安を感じる理由も分からなくはありません。どうしても目に見えないものに対して恐怖を覚えてしまうのも仕方ないことかと思います。様々な情報に溢れた世の中では不必要な情報も必要な情報も分かりにくいがために怖いと感じますから。

私はオーガニック化粧品に関しては早い段階から興味を持ちました。決して肌が弱いわけでもありません。むしろ肌は丈夫な方です。しかし、この肌をキープするうえで、必要以上のケアをしていないだろうかと疑問を持ちました。

もとより昔から生きてきた人間の女性は、こんなケアを沢山せずとも、自然に年をとって素敵に生きていたのではないか、そんなことを突然思った時から、“オーガニック”という言葉が頭に浮かぶようになりました。

「自然由来の」「肌に優しい」・・・様々な表記がありますが、日本はオーガニックに関して後進国です。本当のオーガニックの定義がしっかりしているわけではありません。化学の中にほんの一つ「自然由来成分」が入っているだけでオーガニック表記になるような国です。真実が見えにくい。

そんな時『科学者が考える、リアルオーガニックライフ』という本を見つけました。

 

熱心なオーガニック信者になる必要はない

この本の著者である北島寿さんは、元々理系畑でバリバリ研究を行っていた女性。研究が大好きで、自分の肌や体の調子は後回しにしていた結果、肌あれや体調不良に悩まされ、玄米菜食なマクロビ生活をして体調を改善させたことをきっかけにオーガニック化粧品の開発に乗り出す女性です。

その実体験や科学者の視点から解説された化粧品についてには、かなりの説得力があります。この本で、彼女は生理用品であるナプキンにもオーガニック仕様のものがあることや、食生活の大切さなどを書き、オーガニックの魅力をたくさん書き記しています。

しかし私がこの本に好感を抱いたのは、“熱心なオーガニック信者になる必要はないと思えることができたからでした。彼女は肌についての科学者的な観点での章で、「肌に元々いる微生物の力を利用することができればいい」と書いています。

このことは微生物大好きな私にとっても、またそうでない人にも伝えたい一言でした。

 

彼女は保湿のためのクリームや、汚れを落とす洗顔料やクレンジング剤によって元々の肌の力を弱めていることを説いています。そして、自身のブランドの話をしつつも、どこか、決してオーガニックを全力で推しているのではなく、あくまで自分の肌と対話したうえで心地よいものを選べと言っているように思えたのです。

 

コスメだけでは、キレイな肌は育たない

彼女も本の最後で語っています。

“「オーガニックを選ぶべき、合理的な理由」を見てきました。もしかしたら「コスメの話を知りたかったのに、食事の話が多い」と感じた人もいらっしゃるのではないでしょうか。けれど、それには理由があります。”

“根源にあるのは、コスメだけでは、キレイな肌は育たない」というシンプルな事実です。~私たちの体は、自分が食べたもの」だけで作られています。どんなにいい成分の美容液を塗ろうとも、高級なクリームをつけようとも、お肌を、そしてあなたを作るのはコスメではなく「食べたもの」なのです。

この考え方は今まで読んできた、そして出会ってきたオーガニックの話にはなかなかありませんでした。まず根本から正せ!と彼女は言うのです。素敵な考え方だと感動してしまいました。

 

科学を知り、自然を理解する

科学者として研究してきた彼女だからこそ、自然、そして自然の一部である人間を理解するうえで変化が生じたといいます。科学は決して悪ではありません。ただ自分たちが自然の一部であるということを忘れてはならないと言いたいのかもしれません。

少なくとも私はそう捉えました。

全てをオーガニックに替える必要はないと考えています。ですが、自分自身に合った形なのであれば、ごく自然なオーガニックなものの恩恵を受け取ってもいいかと思います。

例えば化粧品で肌づくりだけは広い面積なのでオーガニック化粧品を用い、ポイントメイクは色の鮮やかなコスメでも構わないと思うのです。食品もそう。時々ジャンクなものが食べたくなったら我慢せずに食べてしまったっていいと思うのです。

自分自身と対話さえできれば、きっと科学とも自然ともうまく付き合えるはずなんです。

素敵な本でしたので、皆さんもぜひ。

では。

◆本日の一冊◆