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『心が折れる職場』を読んで、私がいた場所がまさしくそれだった。

こんにちは、齋藤吐夢です。

読書のススメ『心が折れる職場』

この間電車を待っていた時、駅構内の本屋さんへ立ち寄りました。そこに置いてあったのがこの『心が折れる職場』という本でした。帯には”飲み会なし、雑談なしは危険信号“と書いてあり、私はその本をじっと見た後、手に取ることに決めたのです。

新書には裏面にその本のおおまかな説明書きが大抵してあるのですが、そこにはこのような一文がありました。

“上司がアドバイス上手、「頭のいい人」が周囲にそろっている、「ホウ・レン・ソウ」が重視されている、論理的思考が重視される、無駄口をきかず効率優先・・・こんな職場こそ、実は心が折れやすい?”

パワハラ長時間労働だけではない、不調を起こす職場の本当の理由について、数々の実例を知るプロのカウンセラーがひもとく。”

 

私が不調を感じた理由

私は職場の話となると、我、怒れりな文章を猛烈に書き記しておりますが、結局は私が職場に合っていなかっただけの話なので、恨んだり訴訟を起こしたりという気はサラサラありません。けれども、私が不調を感じた理由はまさしくこの本と同じものでした。

私のいた場所は社内でも優秀な人が勢ぞろいと言われていた場所で、当初は私も誇らしく思えましたが、そこは優秀な環境ではあるものの、人間的には非常にドライな環境でした。

まず無駄口は一切叩きません。雑談をしている人はいません。皆目の前の仕事に集中しています。他の場所では、時たまにリラックスムードな会話が聞こえる中、我関せず、一心不乱にパソコンに向かい仕事をこなしています。

これは決して間違いではないし、おかげさまで残業もほとんどない場所でした。

しかし助け合いは一切ありませんでした。残業時間が一人だけ抜きんでた時も、「残業時間がすごいよ」と指摘を受けるだけでした。新入社員特有の質問も、仕事の時間を妨げられたといわんばかりに厳しい顔でぶっきらぼうに返答されます。

「ちょっと飲もうよ」もありません。飲み会大好きなわけでもないので、これも決して悪くはなかったのですが、仕事仲間との信頼関係を結ぶという意識はないように思えました。そんな感じが続いたため、私は会社の外の人といる方が楽しかったです。

 

この特有の姿勢が全て間違っているとは思いませんが、不調を感じた理由は、この仕事のやり方自体ではありません。この仕事のやり方に関して不満を持っているにも関わらず、仕方がない、今までそうだったから、という理由で続けていることに対して不調を感じました。

 

疑問を解消せず、仕方ないからと受け入れる

なんで、こんなムダなことをやっているんだろう・・・。

そのような疑問を抱き、問いかけるたびに「慣れる」「そういうものだ」「仕方がない」と片付けられ続けてしまったのです。「俺の時はこうだった」「私の時はもっとひどかった」という体験談ばかりを聞かされて、改善しようという動きが一切見受けられないことが気持ち悪く感じてしまいました。

恐らく、私を育ててくれた会社の人達にとっては、私はまだまだ子供で、「大人になれ」と言いたいのかもしれません。しかし、「慣れ」や「仕方がない」で片づけることが本当に「大人になる」ということなのでしょうか。

 

心が折れる職場』は本当はこんな人に読んでほしい

日経新聞にあった『心が折れる職場』宣伝文にもありましたが、本当は気づかないうちにパワハラをしたり、原因をつくってしまっている上司に渡したい本です。けれど、そのような方はきっとこの本を自発的に手に取ることはないのかもしれません。

セクハラ・パワハラ講習会で事例を見て笑った人というのは、きっとずっと気づかないのかもしれません。でも、本当は気づいていない人こそこの本を読むべきなのだろうな、と思います。

自発的に手に取る人というのは、私のように経験したことのあることを「あった、あった」と共有したい欲のある人が大半かと思います。それでもいいんです。共有は別に悪いことはない。でも正直とても面白い本ではありますが、その先どうするかは自分にしか答えは出せません。助舟としての本では決してないと思います。

ただそれでもそういう職場が指摘されているという事実を知りたい人へは、この本をおすすめします。これもまた私の共有欲ではあるのですが。

では。

 

◆本日の一冊◆

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