『ペット』は子供向け映画とはいえ、純粋に可愛らしい映画だった。

こんにちは、齋藤吐夢です。

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出典:ペット : 作品情報 - 映画.com

※一部ネタバレ風な文章もありますので、ネタバレを徹底的に嫌う人は読むのをご遠慮ください。映像的にどうなるんだろ~程度のネタバレです。

自分がいない間に、どんなことが起きているのでしょうか。

私はペットを飼ったことが一度しかありません。

ですが、自分がいない間のペットの様子を想像するのは楽しかったです。

飼っていたのはハムスターだったのですが、脱走の名人だったので、自分がいない間に脱走し、部屋の何とも言えないところで発見されるのを見るたび、「どうやってあのケージを出て行ったんだよ・・・」と苦笑しておりました。

さて、皆さんの大事な家族の一員でもある”ペット”は、自分がいない間にどんなことをして過ごしているのでしょうか。

 

『ペット』を観てきました。

映画『ミニオンズ』のスタッフが贈る新作アニメ映画『ペット』を観てきましたよ。

『ペット』は、2016年公開のアメリカ合衆国の3Dコンピューターアニメーション・コメディ映画。製作はイルミネーション・エンターテインメント。監督はクリス・ルノーとヤーロー・チーニー。 マンハッタンとブルックリンを舞台に、飼い主がいない間のペットの暮らしぶりを描く作品である。

出典:ペット (映画) - Wikipedia

とむ的作品評価

70点/100点

動物のアニメーションの可愛らしさ ★★★★☆

ストーリーのテンポの良さ ★★★☆☆

メッセージ性 ★★☆☆☆

 

魅力は可愛らしいキャラクターの外見と行動

『ペット』の最大の魅力は愛くるしいペットの姿そのものなのではないでしょうか。予告編にもありましたが、ダックスフントが泡だて器のようなキッチン道具で腰をマッサージされるシーンの、リアルな毛並みとありえない光景がたまらなくかわいいのです。

もしかしたら、本当にこんなことやってるんじゃないか、と想像してしまうほど、ある意味言葉は悪いのかもしれませんが、単純でバカなペット達の行動が思わず悶絶するほど魅力的です。

私のおすすめのキャラクターは以下の3匹。いずれも主役の2匹ではないですが笑。

  1. 主人公犬に片思い 白いポメラニアンギジェット
  2. 可愛い見た目に凶悪な思想 白うさぎのスノーボール
  3. 食べ過ぎ太めなのに本能で俊敏な動き でぶ猫のクロエ

1.ギジェット

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出典:http://top.tsite.jp/entertainment/cinema/i/30187778/

ギジェットの良いところは、そのまっすぐすぎる恋心ですね。とにかく主人公の細い方のワンちゃんが好きで好きで仕方がないんですが、主人公犬は恋愛対象どころかはじめのうちは興味がないんですよね。

ギジェットは完全室内犬のようで、ドッグシッターによる散歩にも参加していないので、ある意味そのおかげで主人公ワンちゃんが街中で居なくなってしまった時も、散歩から帰ってきた彼らを見て、真っ先に気づくんですよね。

実際に犬は7秒くらいしか記憶が持たないらしくて、他のワンちゃんらは主人公たちの異変に気付いた次の瞬間、飛んできた蝶々に気をとられて主人公たちの存在をしっかり忘れるんですが笑、ギジェットはもう大慌てです。

ギジェットは、大好きな彼のためなら果敢に行動するワンちゃんなので、後半悪い軍団に取り囲まれた主人公を助けるために、悪い軍団を足蹴にしちゃうんですよね。マッチョな強さではなく、ただ助けたい一心で攻撃を繰り出す小さな白い生き物に心射貫かれること間違いなし!笑

2.スノーボール

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出典:http://pettojo-ho.seesaa.net/article/440018598.html

こいつが・・・可愛いのにゲスい顔するんですよ笑。

人間に捨てられたペットたちを囲い、人間に復讐するために虎視眈々と計画し、軍団をまとめあげるリーダー的存在がこのスノーボールです。

人間を殲滅することを最終目標に活動しているようなウサギですが、義理人情タイプらしく、人間に挑んで命を落とした弟分の話をしょっちゅうしています。その時の激情あふるる表情たるや、可愛すぎるという点で必見です笑。

結構口悪いし、計画もなんだか物騒ですが、結局かわいい笑。

興奮するとうんちがポロポロっと出てしまうのもウサギの特性そのままで、もう言動とその風貌の一致しなさに悶絶です。義理人情タイプなおかげで最終的には主人公たちを助けることになるのですが、根はいいやつ的な演出、嫌いじゃないですよ笑。

3.クロエ

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出典:http://matome.naver.jp/odai/2147209352619114201/2147211627039922103

CMや予告編でおなじみの、冷蔵庫を勝手に開けて食べちゃう系のデブまっしぐらなネコちゃんです。しかし、映画で見る限りネコらしい達観した姿勢と、デブなわりには俊敏に動いてしまう感じが出てくる動物の中では一番リアルなのでは?と感じました。

クロエは主人公の友人で、上の階に住んでいるのですが、意外と気が合っている様子。人間で例えるならば、年の若干離れた仲の良い異性の友人といったところでしょうか。ネコらしく動くものには目がないながらも、なんだかんだ主人公や他の犬たちと冷静な会話をしています。

ものすごく活躍する!といった役割ではないものの、各シーンにごく自然に溶け込んでいるあたり、仲の良さが垣間見える感じがして、演出が細かいなと感じました。あと恐らくワンちゃんだけだと行動が突っ走りがちなので、ツッコミ役だったのかもしれません。

 

子供向けではありましたが。

メッセージ性なんて少しもありません笑。

いや、実際にはあったのかもしれませんが、ディズニー映画『ズートピア』にあったような人種差別のメタファーなんて微塵も感じない、ただただペットが奮闘する映画でした。

深読みする必要はないんじゃないかな。

本当に純粋に「飼い主のいない間のペットの姿を想像してみたら・・・」を描いた作品なのだと思います。でも、そのくらいの軽さのおかげで、家に帰ったら飼っているペットをもっと大事に育てようと思う人が沢山いるようなので、押しつけがましくないペット愛好家によるペットへの感謝映画ともとらえられるかもしれません。

ストーリーについては「面白かったね~」くらいしか感想を抱けなかったので、作品評価は及第点的点数ですが、つまらなかったわけではないので、70点台の評価となりました。なんだか映画は観たいけれど、かたくるしくないのがいい・・・そんな時にはおすすめかもしれませんね。力を入れて観る必要は全くないです笑。

 

同時上映のミニオンズが最高に可愛い

どちらかというと、この映画を観に行く理由の一つは大好きなミニオンズでした。

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出典:http://minions.jp/

初めてこのキャラクターを観たときには、何がどう人気なのかは分からなかったのですが、動画でイキイキと動き回るこの単細胞生物に胸がキュンとなってしまったわけです。

3歳児以下のピュアで欲望に従うことしかできない小さな子供のような彼らの織り成す珍事件の数々は映画や特典映像、スペシャルムービーどれにおいてもとにかく笑えるのですよね。

そんな彼らのショートムービーが今作品では観ることができます。

自分たちの欲望のために頑張って奮闘して大失敗するんですけど、ミニオンズ特有の結果オーライな結末が待っております。可愛くてしょーもない彼らの姿はあえてのネタバレなしです。この5分か10分くらいのために観に行く、全然ありです笑。

 

もちろんのことながら、90分程度の短い映画ですから、気軽に楽しめるデートムービーにもなることでしょう。

癒し効果もありそうです笑。

ぜひに!

 

◆本日の一本◆

 

 オープニングから悶絶してください。